由布院天然温泉が堪能できる愛犬同伴型ホテルへ、1人+1匹旅。
Travel 2025.12.16
大分・由布院の里山を見晴らす場所に愛犬同伴型ラグジュアリーリゾートホテル「レジーナリゾート由布院」がオープン。飼い主も犬たちもリラックスして寛げる、プライベートな空間を訪れた。

ヴィラタイプの客室には広いドッグランが併設されている。テラスでのんびり寛ぐことも。
駅前の喧騒を離れ、山間のホテルへ。

約270年前に建てられた古民家を由布院に移築して、レセプションに。こちらでは犬のおやつやおもちゃ、そして大分のお土産などを扱うショップも併設されている。
「レジーナリゾート由布院」は、東京建物リゾートが全国に9施設を展開するペットフレンドリーの先駆けともいえるレジーナリゾートシリーズで九州初となる新しいホテル。レジーナリゾートのなかでも、もっとも新しく、ラグジュアリーな宿泊施設だ。由布院駅の前からホテルまでは、車でわずか7分。自然豊かなエリアを走る車窓から由布岳の美しい景色を堪能しながら向かう。ホテルへの道は、観光客の多い中心地を抜け、徐々に静けさに満ちた山間へ。「温泉街の人混みから離れた場所で、愛犬たちも落ち着いて過ごすことができます」と、「レジーナリゾート由布院」の大谷支配人。
九州初上陸、"犬と人の動線"から設計されたホテル。

くぬぎと竹林に囲まれた木陰に造られた広いドッグラン。ウッドチップを敷き詰めた全犬種用と小型犬優先の2つエリアで構成され、犬たちが安心して走り回ることができる。
ドッグフレンドリーを掲げたホテルだけに、飼い主や愛犬たちの心地よい滞在をしっかりサポートするサービスに注目したい。ウッドチップを敷いたドッグランは施設内に2カ所、山を切り開いたような形でレイアウトされ、それぞれにリードフックや水場が備わっているのも嬉しい。小型犬なら、1つのヴィラに6頭、大型犬なら3頭まで宿泊可能という規模感も愛犬家たちには有り難いルールだ。さらに館内の廊下は広めに取り、犬同士がすれ違ってもストレスにならない設計に。

犬用のクレート、トイレなど、必要なものは各部屋に揃っているのも嬉しい。
そして、犬用アメニティは、バスタオル、足拭きフォーム、粘着ローラー、散歩用エチケット袋のほか、食器とベッド、そしてエチケットスプレーまでラインナップ。「人と同じく、当たり前の存在として犬を迎えたい」と話す支配人たちの細やかな心づかいがホテル全体に行き渡っている。
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温泉というご褒美。

由布岳を臨む温泉露天風呂「湯の丘」で、清々しい山の空気を味わいながら、柔らかな肌触りのお湯に浸かってリフレッシュ。

敷地内に3つ並ぶ貸切湯は予約制(有料)。浴槽から見える場所に犬用のケージが用意されているので、安心して、温泉を楽しむことができる。
敷地から湧き出す源泉は、肌あたりがやわらかい単純温泉。湯あたりしにくく、長湯できる泉質だ。温泉露天風呂「湯の丘」に加え、天気の良い日は由布岳の景色が楽しめる貸切湯も3室用意され、こちらは愛犬も一緒に連れて行くことも可能。犬と一緒に湯船に入ることはできないものの、「初めてのホテルの部屋で犬をお留守番させるのは心配......」という飼い主の気持ちに寄り添うサービスも心強い。貸切湯は、脱衣所に犬のサークルが用意されているので、そこでリラックスしている愛犬の姿を見ながら、安心して温泉を楽しむことができるのだ。
まるで"犬と暮らす別荘"のような感覚。

天井の高いリビングは、愛犬と一緒に過ごせる工夫が随所に。

ヴィラタイプのお部屋は寝室が2つ。2台のベッドが並ぶ部屋と、畳敷の和室が用意されている。(お部屋によって仕様が異なります。)
全客室にテラスを備え、メゾネットタイプのテラススイートと、独立棟となったヴィラスイートの2タイプの部屋が揃う。すべての部屋の床材には滑りにくい加工を施し、犬の怪我に備えて家具の角まで保護されている。そして、客室のソファには撥水加工のファブリックが使用され、テーブルの高さも"犬の目線が届かない位置"に調整。このように犬の安全のためだけでなく、犬の視界までデザインされた空間は、国内でも珍しい。

大きな窓を開けるとドッグランを臨めるヴィラスイート内の露天風呂。愛犬が遊ぶ姿を見ながら、ついつい長風呂してしまう。
さらにすべての客室には専用露天風呂が併設され、地下から湧き出す美肌保湿効果成分をたっぷり含んだ柔らかなお湯を心ゆくまで満喫することができる。ヴィラスイートでは、部屋の前に広がるドッグランで楽しむ愛犬たちの姿を愛でながら、温泉に浸かるという贅沢な時間を過ごすことも。
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犬と一緒に、個室で食を味わう贅沢。

地元で取れた魚のお造りや大分和牛の炭火焼き、鯛めしなど、季節ごとに変わるメニューも魅力。
ヴィラスイートに宿泊すれば、愛犬と宿泊しているゲストの食事はすべて個室で楽しむことができる。また、犬用バギーの貸し出しもある。料理は、地元・大分の旬食材を軸にしたものが主役に。寒暖差の激しい由布院盆地で育まれる四季折々の農作物や早朝に豊後水道で水揚げされた魚など、九州の旬の食材を使った創作日本料理を堪能することができる。地元酒蔵の日本酒や焼酎もラインナップが豊富で、支配人は「お酒のセレクトには距離感を大切にしている」と語る。各ブランドの醸造家と会話を重ね、滞在の食の流れに寄り添う酒だけを厳選しているそう。もちろん犬用のスペシャルディナーもご用意! 鹿肉や野菜のメニューは、すべて無添加で、地元素材を楽しみにながら"同じ食卓を囲む"という体験も満喫したい。
来年夏には、ヴィラタイプ10室を含む新エリアが加わり、全25室の由布院エリア最大級の愛犬同伴型リゾートに生まれ変わる「レジーナリゾート由布院」。新エリアは、より一層、プライベート感を充実させた空間になる予定だ。
text: Tomoko Kawakami photography: 東京建物/東京建物リゾート





