【ひとり旅】2泊3日でロンドン! 「刺激・学び・吸収」と心が動く豊かなプラン。
Travel 2025.12.17
はじめてのひとり旅もこれで安心。世界中を飛び回るトラベルラバーがおすすめする、2泊3日の旅とは? 女性のウェルネスに寄り添うブランドfor her.(フォーハー)を主宰し、ジェットセッターとして駆け巡る片山有紗さんに聞く。
Q. 2泊3日で選びたい滞在先は?
A. イギリス・ロンドン
いまの私は、リフレッシュよりも「刺激・学び・吸収」に重きを置いていて、それを最大限に満たしてくれるのがロンドンだからです。仕事で海外に行く機会が多いのですが、なかでもロンドンは、クリエイティブの感度を一気に上げてくれる都市。海外在住の経験から、英語圏ということに安心感も後押ししてくれています。

店内を眺めているだけで、ロンドンという都市の審美眼や感性の厚みを吸収できるような空間。
伝統とモダンが絶妙バランスで共存するロンドンは、レコードショップや古着店にもカルチャーが根付き、時代を超えて受け継がれる価値観が大切にされていると感じます。明るいうちはDesign Museum(デザイン・ミュージアム)やTate Modern(テート・モダン)で刺激のある時間を、夜はバレエやミュージカルの世界で歴史ある演目と壮麗な劇場空間に包まれる。この地でしか得られない文化体験の醍醐味であると同時に、短い滞在でもとても濃いひとときを過ごすことができる場所だと思います。
Q. ロンドンがひとり旅に向いている理由は?
A. ひとりでも楽しめる体験が多くあり、街並みが歩くだけで気分を上向きにしてくれるから。
ミュージカルやバレエがとても好きな私にとって、作品を思うがままに楽しめる時間はほかに代えがたいもの。ひとり旅では舞台版のハリー・ポッターなど、長時間の公演に没頭できるのも嬉しい。私自身が帰国子女という背景もあり、海外文化に浸かる時間は、自分をニュートラルな状態に戻してくれる特別なものです。
ロンドンは女性ひとりでも安心して歩けるうえ、毎回小さな発見があります。下の写真は、先日訪れた際に見つけた「古いものと可愛らしさ」が街のトーンに溶け込む建築。英国ならではの美意識を感じますし、こうした色使いの塩梅は、眺めているだけで勉強になります。

オックスフォードで撮影した一枚。歴史ある街並みのなかに、淡いピンクの建物が佇んでいるのがとても印象的。
ほかにも、まるで『不思議の国のアリス』や『くまのプーさん』など物語の世界へ迷い込んだような気分になれる公園や庭園は、緑の深さが独特でお気に入り。ただ歩くだけで童心に戻るような感覚で、自然に深く息を吸いたくなります。整えすぎずナチュラルを尊重する英国の庭園文化はゆったりとした時間が漂い、心が安らかになります。

ありのままの自分を受け入れてくれるような植物園。
Q. 2泊3日でおすすめしたい過ごし方は?
A. 滞在中は、ロンドンならではの文化と街の雰囲気を味わうプランがおすすめです。
具体的には、アートを楽しむこと、公園散歩、子ども服や雑貨のショッピング、カフェでゆっくり過ごすことなど。また、子どもを産んでからは、旅先で子ども服を見るのも趣味のひとつに。ロンドンには、デザインやパッケージが素敵なベビー&キッズブランドが多く、アメリカとはまた違う感性のアイテムに出合えます。
帰国前に必ず立ち寄る自然療法のショップ、コヴェントガーデンにあるHELIOS(ヘリオス)では、日本では手に入らないアイテムが多数。老若男女のお客様が次々と訪れ、常駐スタッフに症状を相談しながら、自分に合うレメディを選んでいる姿が印象的でした。自然療法が生活の延長線上に存在しているロンドンらしい文化を感じる場所です。
マイペースにじっくりとショッピングができる時間は、心地よくもあり、旅をより豊かにしてくれています。

自然療法のショップ、コヴェントガーデンにあるHELIOS(ヘリオス)。
Q. ひとり旅で滞在する宿を選ぶ時のTIPSは?
A. 慣れていない土地であればAirbnb(民泊)よりホテルを選ぶことです。
セキュリティ面で安心できますし、ホテル周辺の徒歩圏内にスーパーやカフェ、レストランがあるかも事前に確認しておくと滞在がぐっと快適になります。Google Mapsで行きたい場所をピン留めして、リスト化するのもおすすめです。

0歳から15年を米国で過ごした一児の母。日米の感性とライフスタイルをつなぐ女性ケアブランド「for her.」を主宰し、食とウェルネスから現代女性のケアを再構築。日本発の価値を米国でも展開し、LAを拠点に活動の幅を広げている。





