モデル/フォトグラファーMIKI のフォトエッセイ「1枚から始まる旅と私のタカラモノ」。日々、自分へのご褒美と旅が人生のサプリメント。大切な旅の記憶とタカラモノをご紹介します。
みなさん、こんにちは。
今日はずっと行ってみたかった
「胃袋」の晩餐をシェア。
冬の沖縄旅過去記事>> Vol.1 Vol.2
沖縄を旅するたびに
胃袋へ行けるチャンスを伺っていたけど
滞在日が営業日と合わなかったり
予約が取れなかったりで
今回、念願叶って伺うことができました。
ひとり切り盛りをする
麻子さんがオーナシェフ。
エントランスからここは日本?! と
感じてしまうほど
緑が勢いよく茂っていて美しい佇まい。

木の扉を開け、中に入ると
天井が高く開放感のあるほの暗い空間。
各テーブルの上に蝋燭が灯り
カウンター前の大きな窓から見える庭のグリーンが
なんとも幻想的だ。
店内は料理のみ撮影可。
ここに来れた人だけが
目に焼き付けることのできる店内は
この旅でもお世話になった芭蕉の家の藤本健さんが
建築も手掛けてる。
やはり木のぬくもりと余白が美しい。
メニューはない。
お任せのコースで麻子さんが
丁寧に一皿一皿、説明してくれます。
この日は料理を堪能したくてノンアルコールをオーダー。
沖縄シトラス数種と生姜のソーダ割り。
フレッシュでさわやか~!
生姜もおいしくいただきました。

1皿目は焼き芋のスープ。
そのまま、ほんと、焼き芋の甘み。
素材のおいしさを100%感じる。
芋好きな私、ほっこり微笑んでしまった。

続いて前菜の盛り合わせ。
やんばる鶏とカシューナッツのピュレ。
人参とビーツ、ヨーグルトソースなどなど。
ひとつ、ひとつ滋味深く
五感で楽しめる!
---fadeinpager---

3皿目の魚は
マーマチという白身魚。
金柑を和えて赤米やパプリカ、刻んだ長命草、
仕上げに柚子を絞ったカルパッチョ。
新鮮で肉厚、赤米のつぶつぶな食感に
柑橘の爽やかさが絶妙に合う。

4皿目のメインは豚肉の肩ロース煮込み。
豚肩ロースの塊を玉ネギで覆って
3時間蒸し茹で。予め肉に施した塩のみの味つけ。
最後にコリアンダー、豆、レモングラスを入れてひと煮立ち。
これだけで十分、出汁が出るんです。と麻子さん。

熱々の湯気、スパイスとハーブの香り、
ほろほろのお肉ととろとろの玉ネギの甘み
身体中においしさが伝わってくる感覚、
やさしい味わいが最高だった。
お料理に合わせたパンは
私達も大好きな宗像堂の黒糖カンパーニュ。
立派な冬のシークワーサーを絞った
ソーダ割りもおいしかったな。

---fadeinpager---
デザートは
マスカルポーネに柚子ピール、
栗の渋皮煮に多良間の黒糖。
食べてしまうのが勿体無いくらい
好きなものばかり。
栗のうまみに極上の酸味と黒糖の甘さ
歓喜のため息が溢れた。
とにかく最高においしい麻子さんの世界に感動の連続
すっかり胃袋を鷲巣みされてしまった。

食後には琉球シナモンの葉のカラキ茶を
出してくれました。シナモンのいい香り~。
食後の胃をすっきりさせたり、
身体を芯から温めたりする効果があるそう。
静かな空間で
こんなにゆっくりと
料理を味わえる喜び、
麻子さんならではのスタイルが
そう感じさせてくれるのだと思う。
蝋燭だけの灯りの中、
キッチンに立ち、
凛と料理する麻子さんのステージを眺めながら
一皿一皿、丁寧にサーブしてくれるあたたかさ、
美しい料理に没入できる小さな灯りの演出が見事で
最高の晩餐になりました。

食後、少しお話しを聞くと
きちんとした料理の修行はしたことがないんです。と。
驚いたけど、納得!
地元の食材を使い、独創的なアプローチや
胃袋のすべてが麻子さんの持つ唯一無二の世界観なのだから。
帰り、外まで見送りに来くれた麻子さん
大変おいしくいただきました。
また伺える日を楽しみに頑張ります。
みなさん、ぜひ沖縄へ行かれる際は
「胃袋」おすすめです。

モデル/フォトグラファー
20代からフィルムカメラで旅の記録を撮り始め、その後ドイツ製のカメラ、Rolleiflexと出合う。旅の写真と思い出を綴ったrollel-life.com や、ライフスタイルを紹介したインスタグラム miki_rolleilife は温かみのある写真と文章が人気。10年間にわたりフィルムで撮影した旅とライフスタイル写真集「Rollei Life」を出版。現在はフォトグラファーとして旅や料理など自然光での撮影を得意とし、また自身もモデルとして数々のCMや雑誌で活躍中。Prestige所属。




