幻想的な風景を進む地底湖クルーズ、里山ハイキングはいかが?
Travel 2015.06.11
石の町として知られる栃木県宇都宮市北西部の大谷町。この一帯から産出する石は柔らかく加工がしやすく、古くから敷石や石蔵などの建材として利用されてきました。最も有名な使用例は、1920年代に竣工したフランク・ロイド・ライト設計の帝国ホテルでしょうか(現在は、玄関部分が博物館明治村で展示されています)。人力と英知を結集して石を切り出してきたこの採石場跡地を、観光資源として活用しようという試みが大きな注目を浴びています。「OHYA UNDERGROUND」という名のそのプロジェクトは、ふだんは立ち入り禁止の採石場跡地を舞台に、里山ハイキングや地底湖探検を組み込んだツアーを提案。極めてユニークな景観をいままでにない形で観光に活かそうという意欲的な試みです。
ツアーは毎月、3~4回開催。たとえば「大谷地底探検と里山ハイキングツアー」(1人¥7,560)は定員14名で、8人乗りのラフティングボートに乗り約2000㎡の地底湖を進んだり、ガイドがこの地の魅力を説明しながら巡る里山ハイキングが体験できます。ひんやりとして真っ暗闇の地底湖探検は、天井に大谷石が迫る迫力満点の場所があったり、人工的に造られたどこにもない光景に驚かされたりと、忘れられない体験になるでしょう。大谷石に囲まれた非日常空間でのアウトドアランチが付くツアー(1人¥12,960)や、サイクリングを組み入れたツアー(1人¥9,500)が開催されることもあります。単なるアドベンチャー体験ではなく、地域の魅力を五感で感じられるプログラムが人気の秘密です。

真っ暗な地底湖を、ヘッドライトの明かりで進む。

採石場の歴史解説を聞きながらのハイキング。

ここでしか出会えない、見たこともない景色がいっぱい。
今秋からは、地元のシェフが中心となって腕をふるう「OHYA UNDERGROUND BANQUET」を開催予定。地下神殿のような不思議な空間での、ろうそくの炎がゆらめくなかの食事の幻想的なこと! 期待が高まります。

幻想的な空間での食事体験を提案(写真はイメージ)
お問い合わせ・お申し込み:
LLPチイキカチ計画 事務局 株式会社ファーマーズ・フォレスト(道の駅うつのみや ろまんちっく村内) えにしトラベル
Tel.028-689-8782
http://enishi-travel.jp
アクセス:
ツアーの集合場所は「道の駅うつのみや ろまんちっく村」(栃木県宇都宮市新里町丙254)。車の場合、東北自動車道宇都宮ICより5分。JR宇都宮駅からの送迎あり。