パリ、ラルフ ローレン旗艦店は、
サンジェルマンの新名所。
Travel 2010.05.19
大村真理子の今週のPARIS
果てしなく(おそらく3~4年!)工事が続いていたサンジェルマン大通りの173番地。しっかりと建物を囲っていた覆いがはずれた!と思った直後の4月15日に、ラルフ ローレンの巨大な旗艦店がオープンした。その前夜のオープニング・パーティには黒塗りの乗用車が次々と店前に乗り付け、そのたびにカメラマンのフラッシュが光り......、すごい交通渋滞!
街並みになじんだ上品な佇まいなので見逃しそう。これがラルフ ローレンの世界最大級のブティック。
右岸にはマドレーヌ広場とモンテーニュ通りにブティックがあるが、このブランドの左岸店はこれが初とあって、オープン以来、物見遊山客で賑わっている。かつての個人邸宅の贅沢でとてもエレガントなイメージを、優れた職人仕事で見事に復活させた店内は6フロアーからなり、2150㎡という並々ならぬ広さ。エレベーターも設置されているが、階段の壁にかけられた無数の肖像画を眺めるのに集中し、エレベーターの存在に気がつかない人がほとんどだ。
建物は1680年代に建てられたもの。当時はロココ調の内装だったとか。その後、持ち主が代わり、住み手が代わり、バルコニーが追加されて、と変化があり、また時代とともに損傷もあり......。20世紀初頭の持ち主が、床や大ホールの改修を行った。
シャンデリア輝くレディースウエアのフロアー。
そして、2010年、そこにラルフ ローレンのヨーロッパ最大のブティックが開店したのである。
シックでゴージャスなフランス的内装。
昔のお屋敷が2010年に復活した!
173番地に行くと、ブティックの入り口が左右にある。左側が時計、右側がモードの館。商品については日本でも知られたブランドなので、説明は不要だろう。建物の中央の奥に広がる美しい中庭について、少し語ろう。
レストランのテラス席。これからの季節は気持ちがよさそう!
そこは開店(最初の1週間はVIPオンリーだった)と同時に"予約の取れない"レストランとなったRalph'sのテラス席である。レストラン本体は、その中庭の奥の建物の2フロアーを占めている。ラルフ ローレンのブティックが扱う品のクオリティの高さは今さら語る必要がないが、レストランのレヴェルもそれと同じものをラルフ・ローレン本人が目指した!と聞けば、失望のないレストランであることは間違いないだろう。メニューを眺めると、グリルなどシンプルな調理法の料理が多い。それだけに素材の良さが物をいいそうだ。牛肉はコロラドにあるラルフ・ローレンの牧場から! もうじき朝食時間からオープンというから、近所のカフェ・フロール、カフェ・ドゥ・マゴのすごい強敵となるに違いない!
奥のレストランはかつて馬小屋、馬車置き場だった建物内に。
173,Boulevard St Germain,
75006 PARIS
tel 01 44 77 77 00
営)10時~19時(日のみ11時~18時)
無休
住&tel 同上
営) 12時~14時30分、19時~23時(月~金)
12時~15時、19時~23時30分(土)
11時30分~15時30分、19時~23時(日)
無休