バレエファンでなくても
オペラ座のブティックは楽しい。
Travel 2011.03.09
大村真理子の今週のPARIS
1年半近く前に改装し、リニューアルオープンしたオペラ座内のブティック。売り場も広がり、最近は観光バスが横づけされるような人気ぶりだ。
場所柄、何となくバレエファンやオペラ通が対象の品揃えを想像しがちだが、とんでもない! 改装とともに、自分でも欲しくなる品、おみやげに最高!といった何かが必ず見つかる店に変身した。そして、この店ならではのチャーミングなオリジナル商品も徐々に増えているので、要チェック。
上奥左:マリアージュ・フレールの紅茶。竪琴つきの容器はオペラ座のブティックのみの販売。上奥右:オリジナルの手袋はFabreとのコラボレーションでデザインは、on aura tout vu。左の竪琴のメダルつき羊革製は135ユーロ 上左:ピエール・マルコリーニのハニー・チョコレートはオペラ座オリジナル。9個入り12ユーロ、16個入り17ユーロ 上右:ブティックのロゴと竪琴をあしらったベンシモンのバッグ。
オペラ座は建物そのものも魅力。毎日10時から16時30分まで、有料だが自由見学ができるので、見学の仕上げとして最後にブティックでお買いもの、というコースをとる観光客も少なくない。劇場内のあちこちで見かけるゴールドの竪琴は、このブティックのシンボルともなっている。というわけで、竪琴が描かれたピエール・マルコリーニのオペラ座ブティック独占販売チョコレート、マリアージュ・フレールの紅茶、ベンシモンのバッグなどに、つい手がのびてしまうかもしれない。
フランスでは2月に公開が始まった映画『ブラック・スワン』の話題にともない、バレエに興味を持つ人が増えている。パリにおいて、バレエといったら当然このブティック。劇場見学せず、ブティックを目指す人のために、アレヴィ通り側に面した入口がある。いま、ここから入ると、目に飛び込むのは釣鐘型のガラスケースに展示されたヘアアクセサリー。このブティックの独占販売品である。トリコロールのデニム素材や星型にカットしたレザーなどさまざまな素材を使ってクリエイトしているのは、オペラ座のエトワール・ダンサーのオーレリー・デュポンだ。
上奥左:オーレリー・デュポンによる子ども用ヘアアクセサリー79~110ユーロ 上奥右:映画『ブラック・スワン』関連コーナー。上:入口のオーレリー・デュポンのコーナー。アクセサリーはすべて手製の一点もの。
バレエ、バレリーナをモチーフにしたアクセサリーも豊富である。いちばん人気はピンクのトウシューズのキーホルダー。5ユーロという買いやすい価格もいい。これは今後さまざまな色で登場する予定とか。そのほか、バレリーナのピアスやペンダント、子ども向けながら大人も手を出すティアラ・・・。レペットの靴も、ジジやフラットシューズなど基本的デザインの靴の扱いがある。
上奥左:いちばん人気のキーホルダー。上奥右:セヴリーヌ・ガゾットによるプチ・ラのペンダント250ユーロ 上左:ヴォックス・ポピュリのダンサーは19世紀のアンティークケース入り。各420ユーロ 上中:バレリーナのポーズが左右で異なるピアス。上右:レペットのコーナー。
バレエ、オペラ関連の書物、ディスク、DVDなども、以前に比べてセレクションの幅がぐんと広がった。そして、工事中のレストランも5月にはオープンするらしい。プランタン、ギャラリー・ラファイエットのデパートツアーに加え、オペラ座のブティックも次のパリ観光の予定に入れておこう。
上奥左:ペーパークラフトの美しいランプ。上奥右:ブティック内観。上中:オペラ座の正面向かって右側のアレヴィ通りに面したブティックの入口。上左:オペラ・バレエ関連の書物やCD、DVDの売り場はオペラ座の劇場側の入り口にある。上右:上は消しゴム。オペラ座の屋上では養蜂が行われている。消しゴムは、蜜蜂グッズのいちばん手ごろな買い物。下はパリのガイド本のコーナー。
Palais Garnier
8, rue Halévy 75009の向かい
Tel. 01 53 43 03 97
営)10時~18時30分(公演日は公演終了まで)
無休