美味しく進化するパリのイタリアン。クリシー広場にも1店!
Paris 2017.11.22
クリシー広場。小説や歌にその名前が登場するけれど、特に名所があるわけではない。でも観光地のイメージが強く、あまり美味しい食事は期待できそうもないと思わせる。最近そんなクリシー広場に、3フロアからなるイタリア料理店The Little Italy(ザ・リトル・イタリー)がオープンした。広場に面した大きなテラスも魅力的だ。これをきっかけに、クリシー広場がグルメ広場になってくれることを祈ろう!


クリシー広場をぐるっと見回し、淡いブルーのテントを目指す。店の前にぐるりと広がるテラス席は暖房が完備されているので、冬も快適。
レストランはボボ族が住むバティニョール大通りのスタート点にあり、カジュアル・シックだ。カラフルなインダストリアル・チェアが並び、壁はレンガ、天井をむき出しのダクトが走って……、といったインテリアは、その店名同様ニューヨークを思わせる。




パリだけどニューヨーク、パリだけどイタリア! というインテリアを担当したのはピエール・カノ。オーナーのギャリー・ドールはパリ市内に複数のレストランを有する。
前菜には、いまのパリのイタリアンに欠かせないストラチャテラはもちろん! ビッグ・サラダ、ビオのお米を使ったリゾット、ホームメイド・パスタ、ナポリスタイルのピザがメニューに並ぶ。さらにフォッカチャ・バーガーも。
素材は可能な限りビオにこだわっている。シャルキュトリー、チーズ……メニューを見ているだけで、イタリアの原産地呼称について学べそう。


前菜は12種。とろけるようなストラチャテラ(8ユーロ)はオリーブオイルと胡椒が効いている。パスタは7種類。
ピザはカルツォーネも含めて7種類(4.5〜18ユーロ)。ピザの生地はビオの小麦粉を使っていて、長時間休ませたものだ。普段ピザの耳を残す人も、全部平らげてしまうというおいしさ。写真はモッツァレラにトリュフペーストが絡まりあうベースに、うずらの卵とトリュフのスライスをのせたピザ(18ユーロ)。


デザートは5種(5〜8ユーロ)。ジェラートは3種(各5ユーロ)。カラフルなピッチャーが食卓を陽気に彩っている。
この店のピザ釜は2.2メートルの大きさがあり、直径1.3メートルのピザを焼けるそうだ。グループで楽しい時間をすごすには、これと1キロのブラータがあれば多いに盛り上がること間違い無しだろう。
この釜から直径1.3メートルのピザ(22ユーロ)が生まれる。
大勢で楽しむ三つ編みモッツァレラ。500g(29ユーロ)、1キロ(58ユーロ)。
カクテルの種類も豊富なら、ワインセラーには300種のワインが揃っているという。食事だけでなく、朝はカフェ、午後はティータイム、夕方はアペリティフ、夜はバーにと利用方法さまざまなレストランの誕生だ。
5, place de Clichy
75017 Paris
営)8:00〜23:00(金土〜24:00)/ランチ12:30〜15:00、ディナー19:00~23:00
無休
予約不可
réalisation:MARIKO OMURA