フレンチ・ブランド「赤い唇」の新タイプの口紅8色。
Paris 2017.11.28
パリに生まれた新しい化粧品のメゾンLa Bouche Rouge(ラ・ブーシュ・ルージュ)。その名前の響き、赤い唇という意味がなにやらとてもセンシュアルな新ブランドの誕生である。最初に発表されたのは、赤い口紅8色。6色をクリエイトしたのはロンドンをベースに活動するメイクアップアーティストのウェンディ・ロウで、2色をクリエイトしたのはモデルのアンニャ・ルビックだ。


モデルのアンニャによる2色はle rouge Anjaとle nude Anja。ウエンディの6色の中には、アンディ・ウォーホルが描いたポピーにインスパイアされたレッドも。photos:Ezra Petronio
パリではまずコレットで先行販売が始まり、さらにデパートのボン・マルシェの1階のノエル・コーナーでも扱っている。時期は未定だが、日本では伊勢丹とリステアに入るそうだ。アルチザナルとリュクスな化粧品を、とメゾンを設立したのはロレアルで10年働いたニコラ・ジェルリエ。彼が今回発表した口紅の大きな特徴は、詰め替え式ということだ。世界の女性たちが使い終わって捨てる口紅の容器には、海洋を汚染するプラスチックが使われている。環境問題への参加意識から、彼の口紅はプラスチック使用ゼロ。アンニャが今回2色をクリエートしたのも、それゆえなのだ。プロダクトではなく一生もののオブジェ! と誇る口紅の容器に彼が選んだのは黒い革。1842年からフランスに伝わる植物なめし法による高級な素材で、ラ・ブーシュ・ルージュではバラネルとこの革を呼んでいる。
1セット135ユーロ。革の容器は90ユーロ、口紅は45ユーロ。革の容器にはイニシャルを入れることもできる。口紅はアレルゲンフリー。
容器の頭に、イニシャルのLBRを組み合わせた昔の紋章のようなロゴ。雑誌Self Serviceのエズラ・ペトロニオがブランドのADを務めている。
来春には、色の特別オーダーサービスを開始する。これはテクノロジーを用い、ドレスと同じ色の口紅をつくる、というものだ。そのためにも、まずは容器と最初の1色を持つことから始めよう。現在はフランス国内および海外発送の無料サービス中(www.laboucherougeparis.com)。
クリスマスギフトにも最適なラ・ブーシュ・ルージュ。ボン・マルシェ一階で販売中。クリスマスシーズンが終わっても販売は続けられる予定だ。
24, rue de Sèvres
75007 Paris
営)10:00(日 11:00)〜20:00(木 〜21:00)
休)なし
réalisation:MARIKO OMURA