マレ地区、好みの時間にロブスター・ロールで気軽な食事。
Paris 2018.03.25
ポンピドゥー・センター近くのランビュトー通り。ノンストップで営業するストリートフードや気軽に食事をとれるスポットが増えつつある。アート鑑賞、ギャラリー巡り、マレ地区散策の合間など、半端な時間に食事をとることになったら、この通りに来るのがいいだろう。


Homer Lobster。テイクアウトする? イートインする? 夏はテラス席も設けられるそうだ。お向かいにはアジアン・ストリートフードのバオ・サンドの店があり、また同じ通りの少し先にはセントル・ザ・ベーカリーの食パンのサンドイッチをイートインできる店もある。ランビュトー通りは食い倒れストリートとなるか?
エビ、カニ好きの人や、カジュアルな食事が好きな人へのおすすめは、2月に21番地にオープンしたHomer Lobster(オメール・ロブスター)。テイクアウトもイートインもOKのグルメなストリートフード店だ。名前から察しがつくように、メインの食材はロブスターである。アメリカの東海岸系の食事をイメージするけれど、MOFによる特製ブリオッシュでロールするので、とてもパリっぽい仕上がり。こだわりはパンだけでなく、素材すべてについて言える。ロブスターはブルターニュ地方のサン・マロから。マヨネーズは自家製だし、サイドとしてもオーダーでき、またセットメニュー(21ユーロ)のサイドにも選べるトリュフ味のチップスすらアルチザナルな品だそうだ。オーダーを受けてからパンを焼き、具をはさんで……と、手際よく作られるロール。できたての美味しさを頬ばれる。
ロブスター・ロール。クラシックはマヨネーズ味、コネチカットはすましバター味。ノーマルサイズは17ユーロ、XLは22ユーロ。ロール+飲み物+サイド(わさびチップス、トリュフ・チップス、わかめサラダからの1品)のセットは21ユーロ。
横から見るとこのような感じ。ホームメイドのレモネードが爽やか! ティーンエイジャーのときにアメリカのニュー・イングランド地方で本場のロブスター・ロールを味わったモイーズ・スフェーズという23歳の若者によるアイデアから生まれた店だ。オマールの調理法については、オテル・ムーリスのレストランで働いていた時にマスターしたという。
木とタイルのシンプルで清潔な店内。ロブスター・ロールはクラシック、コネティカット、アボカドの3種類から選べる。ノーマルとXLサイズの価格が掲げられているが、これはブリオッシュの大きさは同じで、フィリングするロブスターの量のことだそうだ。もっともっとロブスターを!というのなら、5ユーロでロブスターをさらに追加することも可能。どのロブスター・ロールにしようか迷うかもしれない。もし2人だったら、2種をオーダーして、半分ずつにカットしてもらう、というのも手だろう。おやつとしてなら、2人でひとつのロールを半分ずつ、というのも悪くない。


丁寧に手際よく作られるロール類。角形ブリオッシュにチェダーチーズを詰めて焼くグリルド・チーズは、チーズのみ6ユーロ、+カニ15ユーロ、+ロブスター19ユーロ。写真の2切れはカニのグリルド・チーズの1人分。なかなかのボリュームでは?
réalisation:MARIKO OMURA