【レピュブリック広場から 3】メイク・マイ・レモネード初のブティック。
Paris 2018.12.17
広場から、今度はサン・マルタン運河へと足を伸ばそう。DIY界のスターであるリザ・ガシェによるMake My Lemonade(メイク・マイ・レモネード)初のブティックが、運河沿いのヴァルミー河岸に今秋オープンしたのだ。
リザ・ガシェ。photo:Laurence Revol
叔母から習ったアメリカでよく使われるフレーズ「when life gives you lemons, make lemonade」から、自分のブログをMake My Lemonadeと名付けて始まったリザの素晴らしいサクセス・ストーリー。
デュプレ校で学んだリザはサンローランとボンポワンでの仕事を経て、2012年にブログ「Make My Lemonade」をスタート。モードやインテリア、料理について彼女のアイデアを提案し、フォロワーを増やした。その後、彼女は服の型紙の販売を始め、次にはオリジナルファブリックもデザインし、そしてプレタポルテへとメイク・マイ・レモネードの活動を着実に広げていったのだ。ファンとのコミュニケーションを密にするリザは、ひとりひとりに語りかけるようにメッセージを発し、いまやブランドのインスタグラムのフォロワー数は245,000! この人気ゆえ、週末のブティックは386平米の広さがあるといっても身動きできないほどの混みようだ。プレタポルテのコレクションの中には、品切れのアイテムも少なくないとか。
ピンク色に包まれたプレタポルテのコーナー。ドレスもパンツも求めやすい価格の品ばかり。
ファッション小物、インテリア小物なども見つけられる。
ブティックの奥にはミニギャラリーも。
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2015年にスタートしたプレタポルテでは、毎年4つのコレクションを発表。さらにカプセルコレクションがそれに加わる。今年のクリスマス・カプセルはドミノ・ディスコと名付けられ、ピアノの鍵盤やドミノゲームなど遊び心あふれるモチーフをはじめ、楽しいコレクションである。
カプセルコレクションより。リザもモデルとなって、コレクションを紹介。photos:Laurence Revol
ピンクやイエローの明るい色の壁、丸い電球のランプがポジティブな雰囲気を醸し出す内装のブティックで、楽しいショッピングの時間を提案。ブランドのプレタポルテだけでなく、ビューティープロダクト、ジュエリー、靴といったセレクションも販売するコンセプトストアである。ブティックの奥のファブリックが置かれたメルスリー(小間物屋)コーナーは、インターネット経由でオーダーした型紙とファブリックの受け取り場だそうだ。カフェLemonadeもあり、アボカド・トーストをはじめ、ヘルシーな軽食が待っている。ブティックの一部からは、オフィスの様子が眺められるそうだ。これだけのインスタグラム・フォロワーを持つリザだけあって、ファンを喜ばせるツボをじつに心得ている!
入り口左手には70平米のスペースがあり、ここではワークショップが開催される。DIYはブランドのDNA。セリグラフィー、刺繍、レタリング、ペーパーアートなどプログラムの内容はとても豊かだ。
メルスリーのコーナーはグリーンが目印。
オリジナルファブリック。
メイク・マイ・レモネードの有名な型紙。
カフェLemonade。入り口は、ブティック突き当たりの右手にある。知らないと逃してしまうスペースだ。
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réalisation:MARIKO OMURA