サン・ラザール駅で三ツ星シェフ自慢の味をテイクアウト。
Paris 2019.05.09
地下鉄駅でもあり、またノルマンディー方面への列車の発着駅でもあるサン・ラザール駅。その地上階にあるLazare(ラザール)は、オテル・ブリストルの“三ツ星シェフ”エリック・フレッションのブラッスリー。ここは、パリでいちばんのジャンボン・バター・サンドウィッチがカウンターで食べられ、サンドウィッチはテイクアウトもできることでも知られている。人気の秘密は簡単。フレッションはハム、バター、バゲットのそれぞれについて厳選し、この上なくおいしいサンドウィッチを生み出したのだ。
サンドウィッチ・ジャンボン・ブール。 レムラードでは5ユーロ(セットメニュー9ユーロ)。
サン・ラザール駅地上階のブラッスリー・ラザール。建物の外側にも入り口があるが、内側のショッピングアーケード内の入り口はシェフの写真が目印だ。
このサンドウィッチの成功から彼がブラッスリーの次に思いついたのは、テイクアウトの専門店。ブラッスリー・ラザールのほぼ真向かいに、フレッションは最近、テイクアウト専門のRémoulade(レムラード)をオープンした。三ツ星シェフによるサンドウィッチやサラダを旅のお供にできる、って、ちょっと嬉しいことでは? 吟味された素材とシェフの味付け。おいしくて健全な食事を手頃な価格で入手できるとあって、この味を覚えた人は旅をしなくても駅まで買いにやってくる。サンドウィッチ、サラダ、スープ、タルタル……退社後、アペロ・セット(21ユーロ)を買って、帰途を急ぐ人も。駅の建物内といっても、ここに行くのに切符は不要だ。辛子とマヨネーズのソースからの店名、レムラード。この名を覚えておこう。
ラザールの向かいにできたレムラード。
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テイクアウトのカンターといえど、レムラードはシックで高級感が漂う。パリのさまざまなレストランを手がけているフランチェスカ・エリッコとオリヴィエ・ドゥラノワのデュオがデザインを担当した。photo:Romain Ricard
レムラードはテイクアウト専門。クロワッサンとカフェを買って、おいしい朝をスタートする。朝食セットは3ユーロ、7ユーロ。
スモーク・ブラータとビーツのサラダ(7.5ユーロ)。写真は盛り合わせ参考写真。サンドイッチは袋に、サラダなどはボックス入りで販売されている。
スモークサーモンとカリフラワーのレムラード・サラダ(7.5ユーロ)。サラダのセットメニューは、デザートと飲み物あわせて11ユーロ。
グリルソーセージ、ポテトのピューレ、酸味が効いた玉ねぎのソテーのサンドイッチ(8ユーロ/デザート+飲み物のセットは12ユーロ)。バゲットの長さは25cm強。なかなかのボリュームだ。
réalisation:MARIKO OMURA