とってもトリコロールな大統領官邸エリゼ宮のブティック。
Paris 2019.06.21
2018年9月、ヨーロッパ文化遺産の日をきっかけに誕生したブティック・エリゼ。といっても、マクロン大統領の邸宅を擁する建物内に、誰もが気軽に入れるブティックができたわけではない。エリゼ宮のオンラインショップである。つまりフランス人でも日本人でも条件は同じで、インターネットで購入するしか方法がないのだ。
秋のヨーロッパ文化遺産の日の公開日には行列ができる。
フランスのサヴォワール・フェールが生きるメイド・イン・フランスの品だけを扱っていて、シーズンごとに新たな品が加えられていく。たとえばこの初夏にはトリコロールのキーホルダー、トリコロールのカードケース……などが仲間入りした。
これらの収益はエリゼ宮の修復に当てられるそうだ。何しろ、18世紀前半に建築された建物なので300歳ともなれば、あちこちリフティングが必要なのも当然だろう。貴族の個人邸宅として建てられ、その後、ルイ15世の公妾ポンパドゥール夫人、ナポレオン妃ジョゼフィーヌもここで暮らした。第二帝政崩壊後、第三共和制となってからエリゼ宮が大統領官邸として使用されている。
エリゼのロゴ入りマグ。(Présidence de la République x Pillivuyt/24.90ユーロ)。大統領の顔写真付きバージョンも。
エリゼ宮を閉じ込めたスノーボール(10ユーロ)。
サングラス(Sensee x Elysée/129ユーロ)。
トリコロールの鉛筆は1本3ユーロ、ビックの4色ボールペンは4ユーロ。
人気商品はこのLipの時計(Présidence de la République/男性用169ユーロ)
トリコロールのニットキャップ(Saint James x Elysée/39ユーロ)
夏に向けてのTissage de Luzのバッグ、デッキチェア、タオルの展示は、美しい庭園を前にして。
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最近、地上階の祝宴の間が修復されたが、一部はこの売り上げのおかげ。マクロン大統領は同じフロアの他の広間も徐々に修復していくことを希望しているそうで、我々がこのブティック・エリゼで買い物をするということは、この修復にわずかばかり貢献する、ということ 。さあ、何にしよう。デュラレックスの3色グラス? 大統領の愛犬ネモのぬいぐるみ? セントジェームスのトリコロール? それとも……。
修復が終了した祝宴の間。
約300年前の内装を職人たちが美しく蘇らせた。
トリコロールニット(Saint James x Elysée/大人145ユーロ、子ども59ユーロ)。
Le Slip Françaisのトートバッグ “ファースト・レディ”(19ユーロ)。
動物愛護協会からマクロン夫妻にもらわれてきたネモ君。ラブラドール・レトリバーとグリフォンの交配種で、お行儀の悪さで話題を振りまく(Les Petites Maries/99ユーロ)。
フランスの地方のおじさんたちが喜びそう。ペタンクのボール3つセット(Obut x Elysée/59ユーロ)とケースは24ユーロ。
クリスマスが近づくと欲しくなるトリコロール・デコレーション(3つセットで19.90ユーロ)。
https://boutique.elysee.fr
réalisation:MARIKO OMURA