ル・ムーリス、シェフの料理とセドリックのパティスリー。
Paris 2020.06.02
テイクアウトグルメが賑わうパリ。食事内容も価格もセレクション豊富で、また店によってはお持ち帰りするか配達かというチョイスもあって……。
5月28日、そこに19世紀前半からのリュクスなホテルの「ル・ムーリス」が加わった。アラン・デュカスのエグゼクティブシェフのアモリー・ブウールの料理を自宅でどうぞ!ということで、前菜・メイン・デザートのコース料理が70ユーロ。デザートはもちろんホテルのシェフパティシエ、セドリック・グロレのパティスリー! それぞれ3種からのチョイスがあるのがうれしい。メニューの内容は2週間ごとに更新される。
テイクアウトサービスのメニューから。前菜のひとつはルバーブとコリアンダーを添えたスズキのマリネ。
メインはウイキョウとズッキーニを添えたマトウダイのグリル(左)、グリーンピース添えのジゴ・ダニョー(右)、あるいはブレットとリコッタのトルテリーニからのチョイスを。
セドリック・グロレのデザートの3種は、彼のシグネチャーであるフルーツを象ったパティスリーからレモンかグレープフルーツ、そして、いちごとバジルのタルトレット。
シェフのアモリー・ブウールによる週替わりのメニュー内容はwww.dorchestercollection.com/fr/paris/le-meurice/le-meurice-a-la-maisonにてチェックを。オーダーはtel:01 44 58 10 44、またはメールで。以下で紹介する生産者のパニエのオーダーも同様だ。
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もうひとつの新しいサービスとして、日頃シェフがお世話になっている生産者たちを支援する目的で「生産者のパニエ」(4名用130ユーロ)の販売もスタートした。ル・ムーリスのレストランが扱う新鮮な高級食材を用いれば、おいしい内食間違いなしでは? こちらの内容は毎週更新される。最初の週にパニエに詰められたのは、2kgの雌鶏1羽、オマール海老2尾、季節の野菜、ハーブ、食用の花と50mlのオリーブオイル1本。
シェフの料理、パニエのオーダーは電話かメールで毎日受け付けている。遅くとも前日の17時までに予約を。オーダーは毎週木曜から月曜にホテル裏口(15, rue du Mont Thabor 75001)で12時〜17時に引き取るか、あるいは自転車による配達(パリ市内9ユーロ)で受け取ることができる。
ムーティエ=オー=ペルシュでベネディクト・ポワソが育てたキュロワゾー産の雌鶏が1羽! そしてブローニュ=シュル=メールの漁師ミカエル・ヴィヨのオマールブルー、アロンヌの農業ディディエ・ピルの野菜、レ・ボー=ド=プロヴァンスのオリーブ農家ザヴィエ・アラザールのオイルがパニエを賑わす。
5月28日週のシェフのテイクアウトメニューの前菜のひとつは、柑橘類ドレッシングの季節野菜のサラダ。これをパニエに詰められた季節の野菜と花を用いて、自宅で“シェフ気分サラダ”を作ってみるのも楽しそう。
ホテルのセドリック・グロレのパティスリー・ブティックも5月28日から営業を再開。ピスタチオ、コーヒー豆、イチゴ、グレープフルーツ、マンゴー、レモン、マラクジャ……。ブティックでの購入はできず、クリック&コレクトのみでの入手となる。オーダーはhttps://cedric-grolet.comにて。木曜から月曜の12時から19時にブティック(La Pâtisserie du Meurice par Cédric Grolet/ 6, rue de Castiglione 75001 Paris)で、ピックアップを。セドリック・グロレのパティスリーである。クリック&コレクトといえど、欲しい日に希望の品が売り切れ!ということもあるらしい。
réalisation : MARIKO OMURA