次のパリ旅行、ヴィンテージはプレジール・パラスで。
Paris 2020.09.18
北マレに7月末にオープンした「Plaisir Palace(プレジール・パラス)」。通りすがりにはアートギャラリーのように一瞬思えるけれど、ここはヴィンテージのブティックだ。70〜80年代を中心にフランスのプレタポルテをメインに扱っている。
たとえばクレージュ、イヴ・サンローラン リヴ・ゴーシュが豊富……もっとも一点もののヴィンテージなので売れてしまったら出合いはないけれど。
北マレの細道に、スタイリッシュに登場したプレジール・パラス。©Plaisir Palace
クレージュ、イヴ・サンローラン リヴ・ゴーシュのヴィンテージを探すなら、迷わず直行!
ペパーミントグリーンの薄物カーテン、その前にはエットーレ・ソットサスのイチゴミルク色のミラーが目をひくスペースで、コンテンポラリーアートの世界で15年以上働いた後ヴィンテージへ転身という変わり種のディディエがオーナーである。ブティック開店前はヴィンテージコレクターのためにパーソナルショッパーをしていたという。買い付けのために古い服の持ち主やその家族の元に出向き、服にまつわる物語を聞く、ということも楽しみのひとつだったとか。目利きの彼がアートキュレーションをするように集めたというだけあり、どのブランドの品も厳選されていて、しかも状態もとてもよい。
たとえば左のクレージュのタートルニットは160ユーロ。
セリーヌのコットンジャージーのシャツは300ユーロ。
いかにもサンローラン!という色使いのブラウスとプリントのスカート。
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70~80年代のブランドブームの先陣を切っていたセリーヌ、ジバンシィ、ピエール カルダン、アライア、ティエリー ミュグレーなどに加え、たとえばシャコックのように日本までは名声が届かなかったブランドも扱っている。イヴ・サンローランの色使いが生きたプリント、クレージュのビニールブルゾン、セリーヌの馬具プリントのシャツ……モードの歴史に残るアイテムは時代を超えて美しく、いまのモードに取り入れたくなるものばかり。いつかはわからないけれど、次のパリ旅行のためのマストアドレス帳にブティック名をメモしておこう!
左:ピエール カルダン。大きなセーラーカラーがついたジェラバ風の一点。右:イヴ・サンローラン リヴ・ゴーシュ。
左はイヴ・サンローラン リヴ・ゴーシュ、右はセリーヌ。店内には限られた数の服しか置かれておらず、また商品の入れ替えも定期的に行うそうだ。インスタグラムでチェックしたけど、店内にはすでに並べられていない!というアイテムについてはストックルームに保存されている可能性もあるのでオーナーに確認を。©Plaisir Palace
国立装飾芸術美術学校で学んだオーナーのディディエ・バロソ。彼の感性でスペース内、服は色別に美しく整えられている。©Plaisir Palace
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réalisation : MARIKO OMURA