ルーヴル美術館の庭で愉しむピクニック・アペロ。

Paris 2020.10.01

SACHIYO HARADA

秋の気配を感じる時もあれば、真夏が戻ってくる日々も。お日さま大好きなパリジャン&パリジェンヌたちは、まだまだ外でのアペロやディナーを楽しみたい様子。

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今日ご紹介するのは、パリの住人にもあまり知られていないピクニックの意外な穴場、ルーヴル美術館にあるカルーゼル庭園、ジャルダン・ドゥ・カルーゼル(Jardin du Carrousel)で、寛ぎながらのアペロタイム。

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ルーヴル美術館の中庭、カルーゼル凱旋門をくぐり抜け、チュイルリー公園の方向に進むと右手にパリ装飾芸術美術館、ミュゼ・デ・ザール・デコラティブ(Musée des Arts Décoratifs)  がある。

1階のイタリアンレストラン、ルールー(LouLou)には洗練されたテラスが設えてあり、天気の良い週末のランチやディナーは、ほぼ満席だ。

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さて、ピクニックにおすすめのスポットはというと、その反対のセーヌ側に歩いて静かなところへ。

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イチイの木の生け垣の横に芝生が広がり、マイヨールの彫刻が置かれている。

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芝生の隣には美術史を学ぶ、エコール・デュ・ルーヴル(Ecole du Louvre)がある。

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その裏はセーヌ川なので、ピクニック後の散歩道にも。

最近、ニュースの情報コーナーでも話題に取り上げられているのは、カフェやバーのテラスで楽しむPlanche(プランシュ=ボード、板)の上に盛り合わせたアペロ。
ハム、チーズ、オリーブ、フルーツなど、それぞれの店のセンスを生かしたアソートをつまみながら、飲みながら、友人たちとおしゃべり。これにパンを添えて、アペロ・ディナトワール(アペロのようなディナー)となり、 お腹も心も満たされるのが人気なようだ。

*パリのカフェやバーのプランシュ人気のトップ10はこちらから。

今日作ったのは、行きつけのマルシェで買ってきた旬のフルーツを盛ったプランシュ。合わせたのは、爽やかな泡! イタリアのプロセッコ。

■プランシュ Planche

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<アペロ盛り合わせ>
*好きなものを好きなだけ
イタリア産ハム(サラミ、コッパ、プロシュート)
チーズ……クミン入りゴーダ、イタリア産カチョカヴァッロ
茹でたブロッコリー、ミニトマト、ラディッシュ
プルーン、梨、リンゴ、イチジク、ブドウ、レーヌクロード(プラム)、ミラベル(アルザスのミニプラム)
ガラスのうつわ(大)&木のうつわ トマトサルサ&タコスチップス
ガラスのうつわ(小)左からオリーブ、ニンジンサラダ、アーティチョークマリネ

<トマトサルサ(直径10cmの容器1個分)>
トマト 2個
ニンニク(おろしたもの) ひとつまみ
赤玉ネギ(みじん切り) 大さじ2
バジル又はパセリ(みじん切り) 大さじ1
オリーブ油 大さじ2
塩 少々

<作り方>
トマトを小口切りにしてすべての材料と混ぜ合わせてうつわに。タコス(トルティーヤ)チップスを添えていただく。
*これは、夏の万能ソース。魚・肉料理、パスタ、パンの上にかけてもおいしい。

<ニンジンサラダ(直径10cmの容器1個分)>
ニンジン 1本
パクチー又はパセリ(みじん切り) 大さじ1
オリーブ油 大さじ1
レモン汁 大さじ1/2
塩 少々

<作り方>
ニンジンの皮をむいてからスライサーで千切りにする。すべての材料と混ぜ合わせてうつわに。

おまけの写真は、ルールーから見た夕焼け。ここの自慢は、食事しながら眺めるエッフェル塔。日が暮れるとさらに美しく、1時間ごとに灯されるエッフェル塔のイルミネーションに小さな歓声があがるのだ。

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次回は、森の中を散歩しながら、ピクニック&カフェと秋においしい焼き菓子をご紹介します!

<PICNIC GUIDE>
ルーヴル美術館の庭周辺の、ピクニックに役立つアドレス紹介。

*ブーランジェリー・エリック・カイザーのバゲットのサンドウィッチやケーキ
Boulangerie Eric Kayser Louvre - Palais Royal
ブーランジェリー・エリック・カイザー ルーヴル・パレ・ロワイヤル店
4, rue de l'Échelle 75001 Paris
www.instagram.com/maisonkayser/?hl=fr

*ル・クラランスのテイクアウト

昼のピクニックにおすすめしたい、シャンゼリゼにほど近い2ツ星レストラン、ル・クラランス(Le Clarence)特製、極上の食材で作るランチセット。ラ・カンティーヌ(La cantine=食堂)と名付けられた日替わりのメニューが評判。シェフのクリストフ・プレ(Christophe Pelé)率いる多国籍な料理人チームが毎日アイデアを出し合って作るバラエティ豊かで洗練された味には、思わずシャンパーニュを開けたくなってしまう。
 

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photo : © Le Clarence Paris

Restaurant Le Clarence レストラン・ル・クラランス
31, avenue Franklin Delano Roosevelt 75008 Paris
tel : 01-82-82-10-10 「ラ・カンティーヌ」(1名19ユーロ)は電話(英語可)で要予約。火~金の12~14時受け取り。
www.le-clarence.paris
www.instagram.com/leclarenceparis/?hl=ja
ジャルダン・ドゥ・カルーゼル Jardin du Carrousel
Place du Carrousel 75001 Paris
メトロ:TuileriesかPalais Royal Musée du Louvre
SACHIYO HARADA
料理クリエイター

長い間モードの仕事に携わった後、2003年に渡仏。料理学校でフランス料理のCAP(職業適性国家資格)を取得。 パリで日本料理教室やデモンストレーション、東京でフランス料理教室を開催。フランスの料理専門誌や料理本で、レシピ&スタイリングを担当。16年春、ベジタリアン向けの料理本『LA CUISINE VEGETARIENNE』をフランス全土と海外県、ベルギー、スイス、イギリスなどのヨーロッパ各地で発売。この連載をまとめた『パリのマルシェを歩く』(CCCメディアハウス刊)が発売中。
Instagram : @haradasachiyo

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photos et texte : SACHIYO HARADA

料理クリエイター
長い間モードの仕事に携わった後、2003年に渡仏。料理学校でフランス料理のCAP(職業適性国家資格)を取得。 パリで日本料理教室やデモンストレーション、東京でフランス料理教室を開催。フランスの料理専門誌や料理本で、レシピ&スタイリングを担当。この連載をまとめた『パリのマルシェを歩く』(CCCメディアハウス刊)が発売中。
近著に映画の料理を紹介した本『La cuisine japonaise à l'écran』(Gallimard社)と『Le Grand manuel de la cuisine Japonaise』(Hachette-Marabout社)がフランス全土と海外県、ヨーロッパ各地で発売。
Instagram : @haradasachiyo

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