フランス語もちょっとお勉強。気になるレシピ本を開く。【1】 『パリのパティスリー』50名のパティシエによる100の名作。
Paris 2021.01.08
スイーツのセレクトショップでおなじみ「Fou de Pâtisserie(フー・ドゥ・パティスリー)」は、同名の雑誌から派生したプロジェクト。いまももちろん雑誌は健在で、そのジャーナリストのひとりであるフランソワ・ブランによる『Le Paris des Pâtisseries(ル・パリ・デ・パティスリー)』はスイーツファンには見逃せない一冊である。というのもパリのいまのパティスリー界を席巻するパティシエ50名のレシピをまとめたものだからだ。しかも、それぞれ自慢の2品を選んでいるので、この一冊があれば合計100点の傑作パティスリーを自宅で作れてしまうことになる。クッキーやフィナンシェといったシンプルなものから、超高度なパティスリーまで内容はバラエティいっぱい。
左:368ページの分厚い一冊、『Le Paris des Pâtisseries』(Ducasse Edition刊/39ユーロ)。右:著者のフランソワ・ブラン。photo:pmonetta
左:Des Gâteaux et du Pain(クレール・ダモン)のパン・デピス。中:Café de la Paix(ソフィー・ドゥ・ベルナール)の抹茶シフォンケーキ。右:Gourmandises Parisのエキゾチック・ブリオッシュ・タルト。photos:pmonetta
粉もの好きにはたまらない、マドレーヌ、バブカ、クッキーも。photos:pmonetta
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ピエール・エルメのマドレーヌ・アンフィニモン・ノワゼット、クレール・ダモンのパン・デピス、ヤン・クヴルーのブリオッシュ・フォイユテ・オー・シトロン・ヴェール……パリ中のパティスリーを知る著者ブランが取り上げたパティシエの中には、まだ日本まで届いていない名前も交ざっているので、次回のパリ滞在のスイートなガイド役も果たす一冊だ。
ヤン・クヴルーのライムのブリオッシュ・フォイユテ。photos:pmonetta
ジャック・ジュナンのチョコレートタルト。photos:pmonetta
レシピ例。これはパリ1区にオープン予定の「Cheval Blanc Paris(シュヴァル・ブラン・パリ)」のAnnécien。シェフパティシエはマキシム・フレデリック。簡単で軽くておいしい!!
réalisation : MARIKO OMURA