フラゴナールから、グラース発「眠れる森」のオリーブオイル。
Paris 2021.06.25
フラゴナールの“眠れる森”のオリーブオイルは20ユーロ(500ml)。2020年収穫のオリーブオイルの缶ボトルにオリーブをレトロタッチに描いたのはナタリー・レテ。
もうじきアルルに6室のメゾン・ドットを開くフラゴナール。開業は7月なので、その詳細を待ちながら、それに先立って南仏グラースから届いたプロヴァンスが香るおいしい話題を紹介しよう。
フラゴナールの現在のオーナーであるコスタ三姉妹の父ジャン・フランソワ・コスタは、1955年に南仏グラースから数キロ離れた小さな町の丘の斜面に広がる敷地を購入した。そこは“眠れる森”というなんともポエティックな名を持つ、緑に恵まれた場所。敷地で育つオリーブはカイユティエというニース、グラースなどこの地方特有の品種で、それで作ったオリーブオイルはAOP(保護原産地保証)を得ることができる。“眠れる森”の1000本近いオリーブから採れる実はグラースのムーラン サン タンヌでコールドプレスされるというから、このオイルはメイド・イン・グラースのピュアな産物といえる。
カイユティエのオリーブオイルは、優しいアーモンドの味わいが特徴でとても繊細。調理に使わず、前菜、メインディッシュ、デザートの最後の仕上げにかけて香りづけして味わうのがオススメ、とのことだ。6月15日からフラゴナールの南仏とパリのブティックで販売がスタートした。
editing: Mariko Omura