最新ビューティならおまかせのデパート、ル・ボン・マルシェ。

Paris 2021.11.07

プティット・エピスリィ・ドゥ・ボーテ

久しぶりにデパートのル・ボン・マルシェにゆくと、2階のビューティフロアで驚くことがたくさん待っている。

最初にまず、“ビューティの小さなエピスリィ”と名付けられたスペースをのぞいてみよう。ここにはフランスに限らず海外からのニューフェイスのニッチなブランドが集められている。エクスクルーシブ商品も種類豊富。セレクションの基準は環境への配慮、ホリスティック、グリーン……といまの時代の要求にこたえる品揃えである。この手の新しいブランドは多数あるので選ぶのが難しいだけに、ビューティのプロが認めたジャンルさまざまな品々が手軽に入手できるワンダーランドだ。雑貨感覚で買える手頃な価格の品も、自然派の高級クリームもと、価格帯も幅広い。

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左: エクスクルーシブのひとつは、 「Le Rouge à Ongles(ル・ルージュ・ア・オングル)」。耳の不自由な人との出会いから生まれたヴィーガンのネイルブランド。色はパリの土地名がついていて、写真の色はベルヴィルだ。 右: 「Cosmic Dealer」はスピリチュアルなブランド。アーユルヴェーダがインスピレーションで、タンクリーナーやお線香など。

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左: 星座別の香りは「Maison Douze(メゾン・ドゥーズ)」。自分の星座で選ぶか、それとも好みの香りを選ぶか。 右: インフルエンサーが生んだ遊び心いっぱいのブランド「Yolaine(ヨレーヌ)」。パッケージが愛らしいリップスティックやリップゴマージュなど。

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画期的なブランドに注目したい。たとえば、ヘアサロンを構え、その自然派カラーリングでパリジェンヌに支持されている「Christophe=Nicolas Biot(クリストフ=ニコラ・ビオ)」。彼による日常使いのプロダクトが登場した。6種あり、それらを自分の必要に応じて組み合わせて使用することで、パーソナライズされたような結果を得ることができる。抜け毛対策のオイルとフケ対策のオイルの2種があり、それにプラスして乳液、液体石鹸かシャンプークリーム、保湿クリームを選ぶのだ。カリテバター、麦のプロテイン、プラント、湧き水をベースにするナチュラルでクリーンなプロダクトなので、ヘア用ながらボディにも効果的だという。

光療法(リュミノセラピー)をスキンケアに取り入れた「Lightinderm(ライトデルム)」も新しくておもしろい。肌をリペアしたい、肌に輝きを、というように目的別のセラムカプセルを小さな器具にセットして使用する。光の効能と合わさって、セラムは通常の3倍の働きをするそうだ。肌のコラーゲンの生産を刺激し、弾力ある肌が……というような謳い文句を聞くと、なんとも気をそそられる。最新テクノロジーを活用したこのライトデルムの創設者ジェラルディーヌ・ドゥコーは、皮膚ガンを患った際に発想を得たそうだ。機器の開発はコシャン病院によって行われた。

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右: クリストフ=ニコラ・ビオのオイル2種。 左: ライトデルム。器具の頭にセラムのカプセルを差し込んで使用する。

またイタリアのトスカーナ地方からは「Seed to Skin(シード・トゥ・スキン)」、つまり、種子から肌へと謳うブランドが到着した。中世に巡礼者たちの検疫所だったというボルゴ・サント・ピエトロ。かつて疫病に対して、地元の薬草で村人たちが軟膏を作っていた土地にある。21世紀の初めにこの地に魅せられた夫妻は、ここにホテルを持ち、料理教室を開き、有機農業のファームを築き、スパも開いて……。彼らは次いで、トスカニー地方のミネラル豊かな土地ならではの自然療法にインスパイアされたスキンケアブランドを作ったのだ。それがシード・トゥ・スキンである。The Manuka Nutri-Maskの細胞再生のパックを始め、31種の商品をエクスクルーシブで販売している。

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右: シード・トゥ・スキンのパック。128ユーロ(50ml) 右: スプレー式セラムのThe Alche ‘mist’、デトックスパックのThe  Black Magieなど試してみたい品がセットで。

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イン&アウトのビューティ哲学はすっかり浸透し、このエピスリィでも複数のブランドを扱っている。初秋にポップアップを開いた「Holidermie(ホリデルミ)」もこの売り場で続いて販売されるようになり、またCBD配合のビューティブランド「Huages(ユアージュ)」も取り扱いがある。そのオイルも気になるけれど、試してみたいと心そそるのは温かいミルクに溶かして飲むCDB配合の抹茶RItuelだろうか。ほかにも、エピスリィらしくニッチなブランドを見つけられる。

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左: ユアージュのRituel(抹茶)。32ユーロ(30g)。中:ユアージュのオイル。右: エネルギー、睡眠、髪、デトックスなどのフードサプリメントのElementary(エレメンタリー)。用途は異なれど、どれも五種の成分で配合されている。

「Facekult(フェイスカルト)」はスポーツジムのフェイス版といえばいいだろうか。表情筋をつけ、顔のフォルムを整え、頬をふっくらさせて、顔のよい状態を取り戻そうというのが合言葉だ。顔のモルフォロジー、肌質などの診断がまずあり、それにそって各人に合わせたプログラムが組まれる。温め、強化して、ストレッチという3段階で手技が行われるそうだ。30分で肌は活性化されるという……その真価、試してみないことには! なおフェイスカルトはブースを構えているだけでなく、ヴィーガンのフェイスプロダクト、フェイスツールも販売している。

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フェイスカルトのブースとフェイスツール例。

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セバスチャン・ベニエのヘアサロン

ジョルジュV、シャングリラ、ペニンシュラといったパリではパレスホテルをベースにしているヘアアーティストのSébastien Besnier(セバスチャン・ベニエ)。彼の名前を冠した初のヘアサロンがオープンしたのも、ボン・マルシェの2階だ。それもボン・マルシェ創業者の名前がついた緑あふれるブシコー広場に面した場所に。ボタニカル&オーガニックなヘアドレッサーというだけあり、110㎡のゆったりとしたサロンには押し花の額が壁に飾られている。リラックスしたアパルトマン風のサロンである。彼が使い、サロンでも販売しているヘア用プロダクトの中でもデンマーク発のヘアサロン専門「Natulique(ナチュリーク)」は日本未上陸のオーガニックブランドだ。ビオ認定の自然素材がベースで北欧はもちろん、パリ、ロンドン、ニューヨークの多くのヘアサロンで使用されているという。

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左: セバスチャン・ベニエ。 右: 壁の装飾も自然派で。

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100パーセントに限りなく近いナチュラル成分配合のナチュリークは、オーガニックの先進国であるデンマークのプロ用ブランド。カラーリングもヴィーガン認定カラー剤で、もちろんアンモニアフリーだ。ナチュリークのビオ・カラーリングは115ユーロ〜。

Le Bon Marché
24, rue de Sèvres
75007 Paris
営)10:00~19:40(月~土) 11:00~19:40(日)
無休

editing: Mariko Omura

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