アウトドアばかりじゃない! エーグルの新しい歩み。

Paris 2022.01.14

「AIGLE(エーグル)」がプレタポルテのブランド「Études(エチュード)」の創設者であるオレリアン、ジェレミー、ジョゼの3名をアーティスティック・ディレクターに任命したことが、2020年秋に発表された。彼らによる初のコレクションは2022年春夏もの。昨年11月にはティザー的にカプセルコレクションも発表されている。

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左: エチュードの3人組。photo:Ola Rindal 右: 2022年春夏コレクション「Explore」より。

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エチュードが手がけたカプセルコレクションより。

エーグルは創業1853年。ナポレオン3世による第2帝政期の初期のことで、ルイ・ヴィトン創業の1年前のことというと、その歴史の長さや時代背景がイメージしやすいだろう。創業地はロワール地方で、田舎の暮らしや農業従事者のために、防水性と耐久性に優れた天然ゴム素材のラバーブーツ製造のためのゴム工場としてスタートした。いまもエーグルといえばラバーブーツ!となるのももっとものことであるが、それゆえにプレタポルテを展開しても、アウトドアのイメージからの脱却がなかなか難しかったという。

都会生活者のためのプレタポルテとしても魅力的であるべく、エチュードの出番となったわけだ。しかし彼らの役割はクリエイティブだけに限らない。これはエーグルがブランドの目標とする環境に配慮したクリエイションとして初のコレクションでもあるのだ。ブランドの歴史を紐解いた彼らは、自然にインスパイアされた機能的でレスポンシブルなモードを求め、エーグルのコードを現代の都会生活者のために再解釈した。未来に向けてエーグルが追求するのは、地球への負担を軽減することに気を配りつつ、スタイルと機能を結び付けた持続可能な商品を提案すること。春夏コレクション「Explore」が待てなければ、いますぐ入手できるカプセルコレクションをチェック!

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2022年春夏コレクションより。極めてシンプルなデザイン。エーグルのイメージにはかつて結びつかなかったプリントやワンピースも見つけられる。

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昨年開催されたエチュードが手がけたコレクションの発表会場では、ラバーブーツも新しい顔でお目見え。新しい出発にあたって、ブランドが目指す世界観を体現する存在として音楽や料理など6つの異なる分野でサヴォワールフェールを駆使しアーティスティック活動をする6名のクリエイターたちにコンタクトした。発表会当日はその中のひとり、パリ市内で活躍する花栽培者マサミ・シャルロット・ラヴォーも新しいコレクションからジャケットを羽織って姿を見せた。photos:Mariko Omura

editing: Mariko Omura

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