ヴァンドーム広場の周辺できらめく、女性ジュエラーたち。

Paris 2022.04.09

6ジュエラーが結束、ガールズパワーのオフ・ヴァンドーム

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初回オフ・ヴァンドームに参加した女性6ジュエラーたち。イベントのお披露目カクテルはCafé Marcoにて行われた。オーナーのマルコはコレットの地下のウォーター・バー時代から、彼女たちの心強い味方なのだ。

パリでジュエラーといえば、世界に名だたるメゾンが多く軒を連ねるヴァンドーム広場を思うだろう。1893年にブシュロンが一番乗りしてから、次々とパレ・ロワイヤル地区から移動してきたハイジュエラーたちは20世紀の宝飾史をゴージャスに彩った。老舗たちがいまも華やかに輝き続けている一方で、2022年のジュエリー界は新しい動きを見せている。ガールズ・パワーの台頭だ。ヴァンドーム広場の周辺にブティックを構える女性ジュエラーは少なくなく、3月24日から26日までの3日間、そのうちの6ジュエラーが結束して「Off Vendôme」という名でイベントを開催した。参加したのはアメリー・ユインヌのStatement(ステートメント)、Charlotte Chenais (シャルロット・シェネ)、ドロテ・コントゥールのGem(ジェム)、マリー・ポニアトウスキーのStone Paris(ストーン)、Pascale Monvoisin(パスカル・モンヴォワザン)、ステファニー・ロジェのWhite Bird(ホワイト・バード)。ジュエラーの個性に合わせた色のブーケが期間中それぞれのブティックの正面を飾り、またネイルアート、ピアスの穴あけ、トランプ占いなどさまざまなアトリエがジュエリーの個性に合わせて用意されていた。成功を収めた初回オフ・ヴァンドーム。彼女たちは、もちろん第2回目の開催を目指しているそうだ。以下、オフ・ヴァンドームのコース順にジュエラーを紹介しよう。

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WHITE  bIRD (38, rue du Mont Thabor)

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ホワイト・バードは海外ブランドも含め女性ジュエラーを多く扱うセレクトショップ。ステファニー・ロジェが創業し、昨年10周年を祝った。

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Stone Paris(28, rue du Mont Thabor)

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ストーン・パリはパリジェンヌのマリー・ポニアトウスキーが2004年にスタート。毎日身に着けられるリュクスなジュエリーはアンティークの風合いが魅力。

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Pascale Monvoisin(10, rue du Mont Thabor)

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パスカル・モンヴォワザン。モチーフを彫り込んだロッククリスタルのジュエリーが有名だ。

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JEM(10, rue d’Alger)

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ジェムのドロテ・コントゥール。パリでいち早くエシカル・ジュエリーに取り組んだブランドである。

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 Charlotte Chesnais(10, rue d’Alger)

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シャルロット・シェネ。2015年のファーストコレクションからモードなパリジェンヌたちの心を掴んだジュエリー。いまやコピーブランドが後を絶たない。

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Statement (1,rue du 29 juillet)

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ステートメントのアメリー・ユインヌ。このオフ・ヴァンドームの発案者だ。

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ステートメント、シルバーのハイジュエリーに挑戦

オフ・ヴァンドームと時期を同じくして、ステートメントのアメリー・ユインヌは初のハイジュエリーを発表した。メゾン創業3年目に、ジュエリークリエイターとして次のステップへ!というわけだ。アールデコ・スタイルの3点のカクテルリングで「Meaningul Beauties」と命名されている。彼女の挑戦はステートメントが創業からシグネチャーとしている素材であるシルバーと、タンザナイト、イエローサファイア、ダイヤモンドといった大ぶりのプレシャスストーンの組み合わせだ。シルバーはソフトな素材なので彫刻的な仕事が難しい。フランスにはその技術を持つ職人がいないので、確実に任せられるアジアの職人に託すことになったという。アメリーの意欲がこめられたリング、その輝きは実にパワフル!

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左: 中央はプリンセスカットのダイヤモンド。 中: あえて中央のイエローサファイアをずらした位置に配置。 石がずれた半月部分にはダイヤモンドのお尻のとんがりが上という、通常と反対のセッティングがユニークだ。 右: タンザナイト。3リングとも、サイドの力強いデザインに注目を。

editing: Mariko Omura

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