好評につき会期延長! エドゥアール・ブーバの初期の写真展。

Paris 2022.06.07

6月18日までの予定でマレ地区の「La Galerie Rouge(ラ・ギャルリー・ルージュ)」で、4月21日に開催が始まった写真展『Édouard Boubat, La Douceur du Regard(エドゥアール・ブーバ、視線の優しさ』。予想以上の好評にこたえ、会期が7月20日まで延長となった。日本にも多くのファンを持つ写真家のエドゥアール・ブーバ(1923~1999)。法螺貝に耳をあてる少年、桜の木から降る花びらを浴びるように興じる女性、背中に枯葉で作った飾りをつけた少女……お気に入りの写真は人さまざまだろう。

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ギャルリー・ルージュという名に違わぬ外観なので見つけやすい。

この写真展は彼の初期の10年(1946~1957年)にフォーカスを置いたものだ。ブラッサイ、ロベール・ドアノー、ウィリー・ロニスと並ぶ人道写真家の彼を、ジャック・プレヴェールは“平和の通信員”と称した。写真から感じられる詩情と優しさは彼ならでは。初期の作品にフォーカスを置き、写真展は彼がどのようにスタイルを作り上げていったかを明らかにする。展示作品には彼自身によるプリントも含まれているので、暗室で彼が得た感動を想像したり……。

写真展は3つのパートに分けられている。最初の空間は「Lella(レラ)」。第2次大戦フランス解放の翌日に出会った妹の友達のレラと4年間の愛情物語を生きた彼が彼女を被写体に撮影した写真の数々が並ぶ。ふたつ目のスペースはパリの日常を切り取った写真。地下がポルトガル、スペイン、アメリカといった国でのルポルタージュ写真である。プリントは販売されているので、いつも眺めていたいと思う作品があったら……。

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左: Édouard Boubat, Les mains de Lella, France, 1948. Tirage argentique de 1965. © Édouard Boubat Estate/ La Galerie Rouge 右:ギャルリー・ルージュの展示より。 ©Matthew Avignone

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左: Édouard Boubat, Les deux petites filles à Maubert, Paris, 1952. Tirage argentique de 1980. © Édouard Boubat Estate/ La Galerie Rouge 右: Edouard Boubat, Times Square, NYC, 1953. Tirage argentique vintage de 1953.

『Edouard Boubat, La Douceur du Regard』展
会期:開催中~2022年7月20日
La Galerie Rouge
3, rue du Pont Louis-Louis-Philippe
75004 Paris
Tel 01 42 77 38 24
www.lagalerierouge.paris
開) 11:00~19:00
休) 日、月、火

Editing: Mariko Omura

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