マドレーヌ広場のラヴァトリー、1905年にタイムスリップ!!

Paris 2023.02.25

01-Lavatory-Madeleine-230224.jpg

アールヌーヴォーの代表的モチーフである花のステンドグラスやタイル。© Clément Dorval / Mairie de Paris

1905年に生まれ、2011年以来クローズされていたマドレーヌ広場のラヴァトリー(公衆トイレ)が、2月20日に再開された。ロンドンに倣ってパリで地下に公衆トイレができはじめたのはベル・エポックの時代で、マドレーヌ広場のものはパリの先駆けである。歴史的記念建造物に指定されているので、昔のままの内装での再開だ。“アールヌーヴォーのジュエリー”のようと形容される公衆トイレとなれば、用事があってもなくても、知っておきたい存在……ひとつの観光スポットととらえてもいいだろう。マドレーヌ寺院の右手にある地下に下りる階段が入り口で、使用料は2ユーロ。

02-Lavatory-Madeleine-230224.jpg

マドレーヌ広場の地下公衆トイレは毎日10時〜18時の営業。教会の右手の広場に入り口が見つけられる。photos:Mariko Omura

エナメルの艶が輝くマホガニー材、床のタイル、ステンドグラス、モザイク……まるで20世紀初頭の劇場やレストランに迷い込んだような錯覚を起こさせる。かつて管理人がいた小さな受付も靴磨きの椅子もそのまま。どの個室にも洗面台と鏡が備えられているので、人目を気にすることなしにゆっくりと化粧直しにも活用できる。各個室は使用後、すぐに掃除されるので常に清潔というのもパリではうれしいポイントだ。

03-Lavatory-Madeleine-230224.jpg

ここがトイレ?と驚かされるアールヌーヴォーのインテリア。天井のタイルも見逃さないように。© Clément Dorval / Mairie de Paris

04-Lavatory-Madeleine-230224.jpg

管理人室も靴磨きの椅子も昔のまま。この裏手に並ぶ男性用小便器の使用も2ユーロだ。© Clément Dorval / Mairie de Paris

editing: Mariko Omura

Share:
  • Twitter
  • Facebook
  • Pinterest

フィガロワインクラブ
Business with Attitude
キーワード別、2024年春夏ストリートスナップまとめ。
連載-パリジェンヌファイル

BRAND SPECIAL

Ranking

Find More Stories