カフェ・ド・フロール&マラン・モンタギュ、パリをお持ち帰り!
Paris 2023.03.18
マラン・モンタギュ、カフェ・ド・フロールにて。photos:Romain Ricard
「カフェ・ド・フロールなくして、パリはパリにあらず」。こう語ったのは、イラストレーター&クリエイターのMarin Montagut(マラン・モンタギュ)。彼の夢のひとつはそのカフェ・ド・フロールを描くことで、その夢を叶えたところなのだ。インスタグラムで彼をフォローしている人には、彼がこのコラボレーションに興奮している様子を3月13日の販売開始前に感じていただろう。
コラボレーションのカプセルコレクションより。左: プレート 98ユーロ 中: ティーポット 120ユーロ 右: マグカップは3サイズ(45〜65ユーロ)。
カフェ・ド・フロールと彼のコラボレーションで、いちばんの注目はセラミックのお盆とティーポットである。カフェで使われているのは銀器だが、その実物の型をとっているので素材は異なれど、見た瞬間にカフェ・ド・フロールが目に浮かぶ。お盆にはカフェやクロワッサンがのっている光景が騙し絵的に描かれ、ティーポットにはテラス席でおなじみの丸い緑色のビストロテーブルとビストロチェアが描かれている。そのモチーフはティーカップや皿、小皿にも描かれているが、こちらはマラン・モンタギュのオリジナルの型だ。またこのモチーフは、カフェのメニューにインスパイアされたスケッチ帳のカバーにも。最後のページにはカフェのホットドリンクのメニューが載っていて……なかなかいいお土産になりそうだ。
左: おなじみグリーンのビストロテーブル。マラン・モンタギュ×カフェ・ド・フロールのお皿、グラス、ナプキンなど。マグカップは3サイズある。 右: 1887年の開業以来、サンジェルマン大通り172番地で人気を集めているカフェ・ド・フロール。『エミリー、パリへ行く』効果で、朝から店の前に席待ちの長い行列が!! photos:(左)Romain Ricard、(右)Mariko Omura
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このほか彼の水彩が生かされたランチョンマット、グラス。そしてシルクのスカーフも。ここにはクロワッサンやカフェに加えて、シモーヌ・ド・ボーヴォワールの文庫本も。これは彼女が生涯の伴侶だったサルトルとふたり、カフェ・ド・フロールの常連であったことから。彼らをはじめ、ここは実存主義者たちが戦後大勢集まったという、ちょっとした歴史もデッサンにこめられている。カプセルコレクションはマラン・モンタギュのブティックとサイトにて、限定販売中。
左: シルクのスカーフ。サイズは2種(大175ユーロ、小95ユーロ)。オフホワイトベースもあり。 中: モチーフが刺繍されたナプキン 38ユーロ。 右: ランチョンマット 39ユーロ
左: スケッチ帳 28ユーロ 中: デザート皿 48ユーロ 右: 深みのある小皿 38ユーロ。このモチーフのお皿は大、小、デザート、小皿など種類豊富だ。
editing: Mariko Omura