新ホテルのエルドラード、この緑の理想郷で眠る? 食事する?
Paris 2023.06.23
パリのクリッシー広場から徒歩で2~3分程度の場所に、こんな田舎のウィークエンド・ハウスのようなホテルがあるなんて!と驚きと喜びで歓迎したいホテルが6月19日にオープンした。その名も「L’Eldorado(エルドラード)」。かつてはビストロ・デ・ダムを備えた、ちょっと古ぼけたところが味わいのホテルだったけれど、新しいオーナーを得てレストランもある33室の5ツ星ホテルとして新しい第1章を始めたのだ。その魅力はなんといっても緑の中庭。通りに面した建物の裏に隠れ、奥にはもうひとつ小さなパヴィリオンが建ち、こちらにも客室が。レストランも中庭に面した温室風で、さらにテラス席もあり。レストランとしても記憶にとどめておきたいニューアドレスなのだ。
左: 中庭に面したスイートのバルコニー。庭の向かいに見えるのは別棟のパヴィリオン。 右: 客室内、折衷様式のインテリアに個性が光る。photos:Benoit Linero
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秘密の中庭にはヤシの木、紫陽花、椿……ホテルのレストランゆえに、この素晴らしい光景は毎日朝食から夜遅い時間まで味わえる。メニューに並ぶのはクラブサンドイッチ、舌平目のムニエル、タルタルステーキ、オムレツ、カラスミのスパゲッティといったクラシックでシンプルな料理だ。前菜は貝類のグラタン、ブラータ、ウフ・ミモザ、生ハムなど充実していて、これで軽食をとったり、ワインと組み合わせたりしても、素敵な時間が過ごせそう。
左: 中庭に面したレストラン。外壁のタイルのグリーンがきれいだ。 中: 昼のワインも夜のカクテルもここで。 右: 中庭の食事はパリにいることを忘れさせる。photos:Benoit Linero
レストランはランチ、ディナーだけでなく、ティータイム、アペリティフタイムにも。photos:Benoit Linero
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ホテルの客室はというと、植物モチーフのクラシックな壁布を生かした折衷様式のインテリアが印象的だ。バスルームの大理石の美しい色彩、木製ベッドのヘッドボードや家具のきれいな作り、チャーミングなランプシェード……。中庭に面した部屋は寝室のみならずバスルームも緑の眺めが目の前に広がり、パリにいるとは思えない憩いの滞在ができる。まさに、エルドラード(理想郷)!
室料は350ユーロ〜。パリ10区に2015年に「Hotel Providence(オテル・プロヴィダンス)」を開いたピエール・ムーシエ、エロディ・ムーシエ、ソフィー・リシャールのトリオによる新しい冒険がこのエルドラード。ここの内装にオテル・プロヴィダンスを思い出す人もいるだろう。
左・中: 本館の中庭に面した部屋からは緑の眺めが。通り側の部屋からの眺めはエッフェル塔! 右: パヴィリオンには4客室と図書ルーム。photos:(左・中)Mariko Omura、(右)Benoit Linero
18, rue des Dames
75017 Paris
Tel 01 45 22 35 21
https://hoteleldoradoparis.com
@hoteleldorado.paris
editing: Mariko Omura