パリから届いた、ドッグニュース。
Paris 2023.06.26
ドッグフレンドリーなパリの街には、愛犬家にも犬にもうれしいニューストピックが満載。宿も食もショッピングも、全部まとめてチェックして。
stay
ラグジュアリーな夢のホテルステイ。
5ツ星よりさらに上の最高級ホテルランク「パラス」の暮らしを犬と楽しむなら、オテル・ドゥ・クリヨン(写真2)へ。ホテルにはペット用のマットや首輪、リード、ベッドなど、フランスの高級バッグブランド、オーデパールとコラボしたオリジナルのペット用品があり、いずれもモノグラムのコーティングキャンバス地仕立て。イタリアのポンペイ遺跡の床模様からインスピレーションを受けたオーデパールのシグネチャー柄だ。愛犬と一緒に泊まれるプランには、そんなペット用品の利用代のほか、2名分の朝食と犬用ペットフードが含まれる。一方、オテル・キンプトン・サントノレ・パリ(写真1、3)は、エレベーターに乗るサイズならどんな犬でも一緒に宿泊でき、追加料金も不要。部屋にはペット用ベッド、フード&ウォーターボウル、マット、クレップスのおもちゃ、ボンヌ・エ・フィルーのウェルカムマカロン、ペットが滞在していることを従業員に知らせる専用ドアノブサインなどを用意してもらえる。また、サービスには犬用シャンプー&シャワージェル、ビスケットとバンダナプレゼントが加わったばかり。人間にとってはもちろん、犬にもいたれり尽くせりなホテルステイを楽しめること間違いなし。
オテル・ドゥ・クリヨン
10, place de la Concorde 75008 Paris
tel:33-(0)1-44-71-15-00
ⓂCONCORDE
犬との宿泊プラン3,350ユーロ〜
www.rosewoodhotels.com/en/hotel-de-crillon
※ペット用品はホテルのブティックまたはaudepart.comで販売
オテル・キンプトン・サントノレ・パリ
27-29, boulevard des Capuchines 75002 Paris
tel:33-(0)1-80-40-76-10
ⓂOPÉRA
スタンダード500ユーロ〜
https://kimptonsthonoreparis.com
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books
キュートで安心な愛犬用のレシピ本。
『Babines en Cuisine』(ショーン・マコーマック著 Éditions White Fox刊 14.99ユーロ)
いまや犬のおやつも手作りする時代! そこでビジュアルも可愛い犬のためのレシピ本を2冊紹介。1冊目は『Babines en Cuisine』。オーダーメイドドッグフードの専門サイト、tails.comのチーフ獣医が考案した24のおやつレシピがまとまった一冊だ。フランス語版の本の収益は生活困窮者のペットを無料で治療しているリヨンの獣医学生無料診療所に寄付されるという。2冊目は『Babines Canines』。ガストロノミーシェフの経験を持つ90冊もの料理本を手がけた料理研究家が、獣医のアドバイスのもとに練り上げた40の簡単レシピ。野菜のケーキやビスケットなどのおやつは、飼い主もつまみ食いしたくなる!?
『Babines Canines』(ヴァレリー・ドゥルエ著 Éditions de la Martinière刊 14.90ユーロ)
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magazine
クリエイター発のドッグライフマガジン。
2022年2月に発行した創刊号。写真家ジャック・デイヴィソンのインタビューやステフ・ウィルソンのフォトエッセイなど。
犬との暮らしをテーマに、昨年創刊されたアートマガジン。手がけるのは、アーティストエージェンシーのディレクターを務めるサラ・マヒニとアートディレクターのオイシン・オルランディだ。ビーグルの子犬を飼っていたことから意気投合したふたりにとって、犬は、忠誠心や無条件の愛、自然への慈しみを教えてくれる存在。本誌では、同じ思いを持つクリエイターたちと犬の写真を通して、犬を飼うということの意義を問いかける。
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goods
カーサ・ロペスのエレガントなドッグコレクション。
パリのインテリアブランド、カーサ・ロペスを率いるピエール・ソヴァージュは大の犬好き。どこへ行くにも愛犬のシーズー3匹と一緒だ。そんな彼が手がけたのは、犬のための小物コレクション。フランスの生地メーカー、テヴェノンの植物柄ファブリックを使ったふかふかの柔らかいベッド(285ユーロ)や籐柄のフード&ウォーターボウル(35ユーロ)などを展開する。このコレクションは彼がいちばん最初に飼った犬の名前をとって「ユルゴ」と名付けられている。
www.casalopez.com
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stay shop
ペットのためのペンション&コンセプトストア。
自然の中で自由に走り回り、暖炉の前でゆったり寛ぐ、田舎の家の滞在……といっても人間ではなく、ペットのお話。チュイルリー公園で愛犬の散歩中に出会ったコフィとヴィルジニーが立ち上げたのは、ペットのためのペンション滞在と社会性を育むアクティビティを提案するアルファ・ドッグズ・ハウスだ。昨年秋にオープンしたコンセプトストア、アルファは、ルーヴル美術館のすぐ近く。トレンド感いっぱいのペット用品やフードが並ぶ売り場、グルーミング、オープンスペースでの一時預かりはもちろん、太陽が不足しがちでストレスフルな都会犬のために、ルミノテラピーとマッサージも完備する。ペンションはパリ近郊に2カ所あり、ケージのない自由な滞在が魅力。食事も運動も、それぞれの個性に合わせたメニューが組まれ、広い敷地に囲まれた田舎家で自由に過ごせる。日帰りの遠足もあり、こちらは郊外の森で仲間たちと過ごすことで、犬にとって重要とされる社会性を培う。自然に触れることは、都会の生活のストレスを癒やし、健康にもメンタルにも効果的。それは、犬も人間も変わらないようだ。
アルファ
2, rue de l'Échelle 75001 Paris
tel:33-(0)1-40-15-06-71
ⓂPALAIS ROYAL-MUSÉE DU LOUVRE
営)9:00〜19:30(月〜土) 11:00〜18:00(日)
無休
www.alphadogshouse.com
Alpha Dogs House
アルファ・ドッグス・ハウス
6, rue du Parc 45210 Chevannes/44, rue de la Brosse 91720 Buno Bonnevaux
tel:33-(0)9-80-80-21-96
両ペンションとも1泊40ユーロ、半日25ユーロ、遠足35ユーロ〜
●1ユーロ=約156円(2023年6月現在)
*「フィガロジャポン」2023年7月号より抜粋
text: Masae Takata (Paris Office), Momoko Suzuki