ファッション界が絶賛するイネのお弁当を食べに、10区へ。
Paris 2023.07.04
ベントー・ブームのパリで、まずは配達弁当として人気となった「Iné(イネ)」。2020年に創業したのはサラ・ウエタで、彼女が以前プレスオフィスでファッションブランドを担当していたこともあって、すぐに口コミで業界人の御用達ベントーに。うつわはシンプルで目に気持ちよく、開けると色とりどりのおいしそうな副菜が食欲を誘い、食べてみれば味わい深く、となればもっともだろう。日本女性による本物のお弁当だ。ファッション関係者の間では、「イネのお弁当、もう食べてみた?」が合言葉に!
左: 定番弁当は肉(合挽き)、魚(タラ)、ヴィーガンの3種。各15.50ユーロ(テイクアウト16.50ユーロ)。 中: クリームコロッケ。 右: ヴィーガン丼。セットメニューは、前菜+弁当or弁当+デザートで21ユーロ(テイクアウト20ユーロ)、前菜+弁当+デザートは25ユーロ(テイクアウト24ユーロ)。
そのイネが5月24日に、イートイン&テイクアウトの小さいレストランをオープンした。お弁当の定番は肉・魚・ヴィーガンの3タイプのハンバーグがメインで、ご飯は緑がきれいな枝豆ご飯だ。それにポテトラサラダやニンジンのきんぴらなど5種の副菜がぎっしりとセットされている。これに加えて日替わりでコロッケ弁当、味噌カツ丼、ベジ丼……。お弁当だけでもボリューム的になかなかいい感じなのだけれど、Le Petit Sentier製のどこか和風のチーズケーキのデザートも捨てがたく、ついこれも!となる。自分だけで楽しむのではなく、和食好きに差し入れすれば喜ばれること間違いなし。常連客がどんどん増えていくイネである。配達の第1章に続き、第2章のこの店も成功のようだ。のんびりまったりのウィークエンドに営業していないのが、ちょっと残念。
左: 前菜のジャパニーズ・オムレツ。 中: 唐揚げ。 右: チーズケーキは抹茶など4種あり。店の最寄り地下鉄駅は8番線・9番線のBonne Nouvelle。
サラ・ウエタ(右から2人目)とイネ・チーム。
editing: Mariko Omura