パリの夏を満喫! ルーフトップが気持ちいいホテル2選。

Paris 2023.07.13

カフェのオープンテラスの文化はパリの「伝統」といってもいいが、最近ではがルーフトップレストランが空前のブーム。オープンエアの心地よさに加えて、地元っ子でも知らなかったパリの景色がそこには広がっている。今回は、訪れるだけでも一見の価値があるホテル&レストランを紹介したい。

美術館に近いパリの好立地から街並みを眺めて。

ポンピドゥー・センターとルーヴル美術館の間、また近年オープンした話題の現代美術館ブルス・ドゥ・コメルスの目と鼻の先という利便性のいい場所に2021年にオープンしたホテル、マダム・レーヴ(Hôtel Madame Rêve)は、ルーヴル通りの象徴的な存在だった中央郵便局を改装した5ツ星のラグジュアリーホテルだ。壮麗な19世紀の歴史的な建物だけに、レストランなどのパブリックスペースや客室もモダンながらエレガントで落ち着いた雰囲気が漂っている。

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デラックスルーム。バスタブ付きの部屋は限られているので予約時に確認を。

82室ある客室は、中庭に面した部屋と街に面した部屋があり、それぞれ趣が違う。パリの景色を一望できるテラスのある部屋は、ハイクオリティでありながら“屋根裏”のような天窓がついていて、パリならではのエスプリを味わえるだろう。
レストランはふたつ。1階には郵便局時代の柱などをアクセントとした優雅な雰囲気の地中海レストラン、Madame Rêve Caféがあり、最上階の4階には和食レストラン、La Plume Rive Droiteがある。

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パリの街を望めるシティビュー。屋根裏部屋風の天窓が人気。

今回オススメしたいのは、ラ・プリュムからアクセスできるルーフトップバー。宿泊者以外の利用も可能で、エティエンヌ・マルセル通り側にあるラ・プリュム専用のエントランスから直行もできる。

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野趣味あふれる草木に囲まれたルーフトップバー。大人気なので予約は必須。

「地球環境への配慮」を謡ったサステナブルホテルだけあり、屋上には70本以上の木々が植えられ、なんと中庭の上空間を利用した“空中庭園”まで。ルーフトップバーは、パリのど真ん中にいながら、そうした自然を満喫できる異空間だ。パリの街を360度見渡せ、エッフェル塔、ノートルダム寺院、サクレクール寺院などパリのモニュメントを全く違う角度から愛でられるのも希少だ。カウンターやテーブル席、カウチ席など思い思いのスタイルでカクテルタイムを楽しめるのもいい。小腹がすいたらラ・プリュムのキッチンから届けられる日本食を、どうぞ。

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360°ビューのルーフトップから眺める日没は格別。

Hôtel Madame Rêve
44, rue du Louvre 75001 Paris
Tel:33-(0)1-80-40-77-40
https://madamereve.com
La Plume Rive Droite
営業時間:ランチ12:00〜15:00、ディナー19:00〜23:30、バー17:00〜翌2:00
https://laplumerivedroite.com

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開発中の13区で超高層ビルからの眺望!

何度もパリを訪れたことのある人でさえも“見たこともないパリ”を体験できるのが、13区のToo Hotelだ。

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エッフェル塔などパリの街を一望できる開放感ある客室。

名匠ジャック・オディアールの映画『パリ、13区』にも建設中の様子が背景に映り込んでいた、ジャン・ヌーヴェル設計の高さ100メートルを超える高層ビル。ミッテラン図書館やアニエスベーのギャラリーがオープンするなど、再開発が進む13区のランドマークとなっている“トゥール・デュオ”ことツインタワーのうち一棟の17階から27階(日本でいうところの18階から28階)に位置している。インテリアをフィリップ・スタルクが手がけているだけあり、139室の客室はどれも機能的ながら、斬新でモダンな心地よい空間となっている。伝統的な建物の多いパリのホテルは、比較的こぢんまりした客室が多いのだが、新しいビルとあって最低でも24㎡と客室が広めなのがうれしい。バスルームもゆったりと設計されていて、長期滞在者にもオススメしたい。

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すべての客室がゆったりとした広さを確保できているのは新築ならでは。

客室からのビューも最高だが、17階に位置するスパ、Too Chillにはシダーウッドのサウナと木々の緑に囲まれた爽やかな屋外ジャグジーもあり、パリではなかなか味わえない贅沢な気分を満喫できる。

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17階にあるスパには野外ジャグジーも。これは贅沢!

特筆すべきは、25階(日本の26階)位置する高さ6mのガラスのキューブ状のレストランToo Restaurantと、ルーフトップのスカイバー、Too Tac Tac。地上120mはパリの中でも最も高所にあるルーフトップバーだ。眼下の13区を始め、パリの全方位を見渡せる眺望はまさに絶景! 日の長いパリの夏ならではのカクテルタイムを楽しむのもよし、また、サンセットタイムのパリの街並みの美しさは最高の思い出になること間違いなし。すっぽりと日が暮れた後は、夜風に吹かれながらロマンティックな時間が訪れる。ワサビやミソなどエキゾティックなテイストを取り入れた創作料理も美味しいので、カクテルタイムだけではなく、ディナーでの利用もおすすめだ。

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地上120mのルーフトップバーは、“新しいパリ”体験。

Too Hotel
65, rue Bruneseau 75013 Paris
https://toohotel.com
Tel:33-(0)1-78-90-79-90
Too Tac Tac
Tel:33-(0)1-78-90-79-80
営業時間:16:00〜24:00(月~水) 16:00~翌2:00(木~土)
11:00〜ブランチ、17:00〜24:00(日)
tactac@toohotel.com

text: Atsuko Tatsuta

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