エールフランス、90年間のエレガンスをギャラリー・ラファイエットで。
Paris 2023.09.14
10月7日に90周年を祝うエールフランス。その記念イベントがギャラリー・ラファイエットで9月28日から10月10日まで開催される。これはデパートの内外でエールフランスの90年間を楽しめる趣向だ。ちなみにエールフランスは現在240機を有し、200カ所の行き先に向かい毎日1000便が空の旅を提供している。エアフラ便、一度は体験済み!という人も多いことだろう。
コレクションしたくなるグラフィカルなポスターを多数残している。左: 1963年、ルネ・グリュオーによるコート・ダジュール便のプロモーションポスター。©Collection Musée Air France 右: 1981年、ロジェ・ブゾンブによるポスター。©Collection Musée Air France
1966年、ボーイング707の機内での初映画上映。©Collection Musée Air France
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ギャラリー・ラファイエットの外のウィンドウで紹介されるのは、5着のドレスのコレクションだ。そのクリエイションを託されたのは、パリ・オペラ座の衣装アトリエの責任者であるグザヴィエ・ロンズ。彼は最近では公演『ジョージ・バランシン』中の『Who Cares?』のコスチュームを、また過去にも多数バレエの衣装を手がけている。1933年10月にフランス国内外路線を運航していた4社が統合してエールフランスは歴史を刻み始めた。以来、サービス、モード、ガストロノミーなどさまざまな面でフランスのエレガンスあふれる空の旅を提供し続けているのだ。5着のドレスはこうしたエールフランスの卓越の歴史が込められたクリエイション。1着ごとに旅があるのだ。
グザヴィエ・ロンズがデザインした90周年記念コレクション。
記念イベントの期間中、ウィンドウでドレスを眺めるだけでなくぜひ館内のポップアップをのぞいてみよう。この機会のためのクリエイションや過去の復刻品など、日頃入手できないグッズが広い価格帯で待っているのだから。また1966年から2000年までプルミエ・クラスとビジネスクラスで使われていた画家ジャン・ピカール・ル・ドゥによる食器も販売される。なおこの売り上げのすべては30年前に世界の子どものために設立されたエールフランス財団に寄付されるそうだ。
左: 4枚セットで復興販売されるジャン・ピカール・ル・ドゥによるヴィンテージ食器。 右: ヴィンテージのバッグ。
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また期間中、館内では予約制だがファッションショーが開催される。モデルたちが着て歩くのは、パイロットや整備工の制服だったり、クリスチャン・ディオール、クリストバル・バレンシアガといったクチュリエがデザインしたユニフォームだったり……。デパートにいながら、空の旅が楽しめそう。
1963年、クリスチャン・ディオールによるユニフォーム。イヴ・サンローラン時代だ。©Collection Musée Air France
1969年、クリストバル・バレンシアガによるユニフォーム。©Collection Musée Air France
1978年、カルヴェン&ニナ・リッチによるコスチューム。©Collection Musée Air France
1976年、コンコルドのためのジャン・パトゥによるワンピース。©Collection Musée Air France
会期:2023年9月28日〜10月10日
Galeries Lafayette
40, boulevard Haussmann
75009 Paris
営)10:00〜20:30(月〜土) 11:00〜20:30(日)
無休
www.galerieslafayette.com
editing: Mariko Omura