パリ・オペラ座と手を結んで。ユニクロ パリ オペラ店が9月15日に新装オープン。

Paris 2023.09.15

230901-UNIQLO-Opéra-01.jpg

左:9月15日の新装オープンに向けて工事が進むUniqlo Paris Opéra(17, rue scribe 75009 Paris)。 右: ご覧の通り、ブティックがあるのはスクリブ通りを挟んでオペラ・ガルニエの建物のお向かいだ。photos:Mariko OMURA

2009年10月1日にオープンしたユニクロ パリ オペラ店。パリっ子たちの長い長い行列ができた衝撃のオープニングから14年が経過し、いまやパリのあらゆる世代のワードローブに欠かせぬブランドとして愛されているユニクロだ。パリ・ガルニエ宮がブティックのお向かいにあることもあり、スリーブレスのウルトラライトダウンを始め、レッスンやプライベート用にユニクロの品を愛用しているダンサーも少なくない。そのブティックが数カ月の新装工事を終え、2000㎡から2265㎡へと広くなって、9月15日に営業を再開する。店内中央の階段からアクセスする2階フロアが誕生。話題の新コレクションであるクレア・ワイト・ケラーによるUniqlo:Cも購入できる。

---fadeinpager---

ユニクロを着た7名のオペラ座のダンサーたち。

230901-UNIQLO-Opéra-02.jpg

キャンペーン・ビジュアル「Au Rythme de Paris』より。前列、左からLydie Vareilhes(リディ・ヴァレイユ)、Pablo Legasa(パブロ・レガサ)。後列左から、Jérémie Devilder(ジェレミー・デゥヴィルダー)、Adèle Belem(アデル・べレム)、Naïs Duboscq(ナイス・デュボスク)、Isaac Lopes Gomes(イザーク・ロペス・ゴメス)、Hohyun Kang (ホヒュン・カン)。

このリニューアルオープンのキャンペーンのためにユニクロの秋冬コレクションを纏ってオペラ・ガルニエでポーズをとる7名のダンサーたちが撮影された。モデルを務めたのはプルミエ・ダンスールのパブロ・レガサとコール・ド・バレエの6名のダンサーたちだ。パブロは2013年の入団なので10年のキャリアの持ち主となる。スジェ時代からソリストとして役を得ているので、名前と顔が一致する人も多いだろう。今シーズンはロビンスの『In the night 』のファースト・パ・ド・ドゥに始まり、年末公演はヌレエフ の『くるみ割り人形』ではなくイリ・キリアンの『Stepping Stones』『Petite Mort』に配役された。

コール・ド・バレエの6名中、ナイス・デュボスク(スジェ)は2020年3月の来日公演の際、ドロテ・ジルベールとユーゴ・マルシャンが主役を踊った『オネーギン』でポール・マルクを相手にオリガ役を踊っているのでなじみのある名前では? 2018年に外部入団したホヒュン・カン(スジェ)はコリフェ時代に『マイヤリング』の主役マリー・ヴェツラに配役され、将来を嘱望されているダンサーのひとりだ。名前から察せられるように彼女はエトワールのセウン・パクと同じく韓国出身。来年4月13日にはパブロ・レガサとともに『ドン・キホーテ』の主役を踊ることがすでにオペラ座から発表されている。しなやかな華奢な肢体が発する独特のオーラ、しっかりとした技術、そして『マイヤリング』で証明した芸術性をこのステージでも見せてくれることだろう。

2007年に入団したリディ・ヴァレイユ(スジェ)。クラシック作品ではどことなく儚げで優美な踊りを見せ、コンテンポラリー作品では切れのよい動きの中に光を感じさせる魅力的なダンサーである。

契約団員を5年務めたのち、2021年に正式入団したアデル・ベレム(カドリーユ)。強いパーソナリティの持ち主で、昨シーズンはピナ・バウシュの『コンタクトホーフ』とキャロリーヌ・カールソンの『シーニュ』で輝いていた。大の日本贔屓で、この夏も東京などに滞在していたようだ。

イザーク・ロペス・ゴメス(コリフェ) は2004年からパリ・オペラ座バレエ学校で学び、2014年に入団した。2020年12月にギヨーム・ディオップ等とともに彼も「M le magazine du Monde」でダイバーシティーのマニフェストを行っている。

最後になってしまったが、今回のキャンペーンビジュアルでなかなか目立つ存在のジェレミー・デゥヴィルダー(スジェ)。アリシア・ヒディンガ、エリザベス・パーティントンたちと同じく、彼も欧名の日本人ハーフである。2021年に入団し、昨シーズンはアラン・ルシアン・オイエンの創作『Cri de coeur』、ピナ・バウシュの『コンタクトホーフ』に配役され、またクラシック作品ではケネス・マクミランの『マノン』に。この作品では貴族役でコミカルな良い味を出していた。今シーズンはシーズン開幕作品のひとつであるマリオン・モタンの『the last call』の10名の創作ダンサーのひとり。将来が楽しみなダンサーだ。

230901_uniqro_01.gif

パブロ・レガサとアデル・ベレム。

---fadeinpager---

ユニクロはパリ・オペラ座のパートナー。

この再開に際してユニクロはお向かいのパリ・オペラ座のオフィシャルパートナーとして、これからの2シーズン、「My First Time at the Opéra」を支援する。これはパリ・オペラ座に初めてオペラ、バレエの鑑賞に来る家族を対象としたプログラムで、芸術へのアクセスを大勢に可能とすべく料金は大人が25ユーロ、18歳以下の子どもが10ユーロ。シーズン2023~24では10月29日のオペラ『シンデレラ』(登録は6月13日12時から)、2024年3月24日のバレエ『ドン・キホーテ』(登録は11月28日12時から)が対象演目となっている。

Uniqlo Paris Opéra
17, rue Scribe
75009 Paris
www.uniqlo.com

editing: Mariko Omura

Share:
  • Twitter
  • Facebook
  • Pinterest

世界は愉快
フィガロワインクラブ
Business with Attitude
パリとバレエとオペラ座と
BRAND SPECIAL
Ranking
Find More Stories