パリの復活祭、おいしく可愛いチョコレートカタログ。

Paris 2024.03.21

フランスのショコラティエたちにとって2月14日のバレンタインデー以上の商戦は、イースター(復活祭)のチョコレート。チョコレート専門店はもちろんパン屋さんのウィンドウにも、カラフルな包装のウサギや卵型のチョコレートがあふれる。今年は3月31日がイースターで、翌日の4月1日がイースター・マンデーといって祭日になる。この時期は陽気も良いことから、戸外やウィークエンドハウスなどで家族や友だちが集まって......子どもたちがいれば"エッグハンティング"となる。あちこちに隠されたチョコレートを探して、子どもたちが楽しむのだ。今年はおなじみのウサギや卵を超えたクリエイションをショコラティエ、パティシエたちが発表している。パリのイースターの明るい雰囲気をぜひ目で味わって!

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子どもたちが待ちかねるエッグハンティング。ボンマルシェ の「La Grande Epicerie de Paris(ラ・グランド・エピスリー・ドゥ・パリ)」に行くと、種々のブランドのイースターチョコレートが選べるので、楽しみも倍増だ。©Emilie Guelpqxz

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カフェ・ドゥ・ラ・ぺ|オペラ・ガルニエにオマージュ

オペラ・ガルニエと広場を挟んでお向かいにあるカフェ・ドゥ・ラ・ぺはバレエをテーマに、エグゼクティブシェフのローラン・アンドレがパリ・オペラ座にオマージュを捧げた。蓋を開けるとチャイコフスキーなどバレエ作品でおなじみのメロディーに合わせてバレリーナがくるくる回るオルゴール、そんなイメージのイースターエッグ・チョコレート。その名は「Le Fa de l'Opéra(ル・ファ・ドゥ・ロペラ)」だ。もちろん中には小さなエッグチョコレートなどが詰められている。

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「Le Fa de l'Opéra」は3月25日から4月7日までの販売。72時間前に要予約(cafédelapaixparis@ihg.com, tel: 33 1 40 07 36 36)。75ユーロ。

Café de la Paix
5, place de l'Opéra, 75009 Paris
www.cafedelapaix.fr

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パーク ハイアット パリ- ヴァンドーム|ビジュー・エッグ

50個限定!と希少価値が高いのは、ヴァンドーム広場のパーク ハイアット パリのイースターチョコレートだ。ホテルのシェフパティシエのナラエ・キムは昨年のノエルには宝石をはめ込んだブローチのようなパティスリー、今年のエピファニーにはダイヤモンドで周囲が飾られたヴァンドーム広場を模した8角形のガレットをクリエイト。そしてイースターにはビジュー・エッグである。手前の引き出しには、ミニクッキーやパート・ド・フリュイなどが隠されていて、まるで宝石箱! 背面には繊細な仕事が施され、ひとつの制作に10日を要するそうだ。宝石のようなエッグチョコレートは食べられるアート作品!?

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ジュエリー・エッグは要予約 (reservations.restaurants@hyatt.com, tel: 01 58 71 10 60)。ピックアップは3月25日~4月6日。1個130ユーロ。

Park Hyatt Paris - Vendôme
5 Rue de la Paix, 75002 Paris
www.hyatt.com/ja-JP/hotel/france/park-hyatt-paris-vendome/parph

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ドゥボーヴ&ガレ|ノートルダム大聖堂の鐘

2019年の火災により閉鎖中のノートルダム大聖堂は修復工事が順調に進んでいて、今年の末には再開予定とか。その鐘楼の鐘にインスパイアされたのが、ドゥボーヴ&ガレだ。サイズは3種で、ブラックとミルクチョコレートの2タイプがある。

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綺麗なボックスに納められたクロッシュ・チョコレート。70ユーロ〜。©Thomas Tissandier
Debauve & Gallais|30, rue des Saints-Pères 75007 Paris

Debauve & Gallais
30, rue des Saints-Pères 75007 Paris
https://debauve-et-gallais.com

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ニナ・メタイエ|睡蓮

昨年、国際パン職人・パティシエ連合によって世界最優秀パティシエの選ばれたニナ・メタイエ。自然をテーマにしたイースターコレクション中の「睡蓮」は、彼女が自身のノルマンディーの家の庭に咲く睡蓮の、その開花の感動的な美しさにインスパイアされて生まれたものだ。睡蓮の花というと、クロード・モネのジヴェルニーの庭を連想するのでは? 折しも今年は印象派誕生150周年。タイムリーなクリエイションと言えそう。花弁を1枚ずつ外しながら、時間をかけて味わいたい。

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販売は3月20日から4月7日。90ユーロ(約920グラム)。ホームページでの事前予約が望ましい。ピックアップはパリ中心部ならPrintemps du Gout(59, rue de Caumartin 75009 Paris)にて。©Nina Métayer SAS

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ヤン・クヴルール|キツネ

日本にも大勢のファンを持つヤン・クヴルール。彼のメゾンといったら、誰もが思う動物がキツネである。このメゾンのアイコンが、今年もイースターの主人公だ。卵形のチョコレートにレリーフで、あるいは身体をとぐろ巻きしたフォルムで......。

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3月15日から販売が始まったイースターコレクション。左: 後方のキツネレリーフの卵のXLは69ユーロ(約880グラム)、右のミルクチョコレートのキツネは15ユーロ。 右: サプライズ・エッグ(10.50ユーロ)。コレクションはヤン・クヴルールの全ブティックにて販売だが、サプライズ・エッグのホワイトチョコレート版はギャルリー・ラファイエット・ル・グルメでの限定だ。

Yann Couvreur Pâtisserie
Galeries Lafayette le Gourmet 35, boulevard Haussmann, 75009 Paris
www.yanncouvreur.com

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ラ・グランド・エピスリー・ドゥ・パリ|海のイースター

ボン・マルシェの食料品館のラ・グランド・エピスリー・ドゥ・パリのシェフパティシエとショコラティエが今年のイースターに提案するのは、タコ、ヒトデ、カニ、魚という海の生き物をテーマにしたチョコレートである。なぜ海???というのは、今年のイースター・マンデーが4月1日であることに由来している。エイプリルフールはフランスでは、ポワソン・ダヴリル(4月の魚)だから。イースターとエイプルフールを1石2鳥ならぬ、1石1魚で!?

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Les Choco Merコレクションは4月1日までの販売。各28.90ユーロ(300グラム)。海をテーマにした中の詰め物も気になる!

La Grande Epicerie de Paris Rive Gauche
38, rue de Sèvres, 75007 Paris
www.lagrandeepicerie.com/fr/rive-gauche

editing: Mariko Omura

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