オリンピックとパラリンピック、アスリートたちが選手村で受けられる、無料のケアとは?

Paris 2024.08.13

7人制ラグビー競技の女子アメリカ代表選手、アリアナ・ラムゼーは、オリンピック、パラリンピックに出場する選手たちが無料で医療を受けられることを喜ぶ動画をTikTokに投稿した。

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サンドニにあるパリ五輪選手村。photography: Kevin Voigt / Getty Images

パリ近郊のサンドニにオリンピック開幕当初から設けられている選手村をけなす選手もいるが、ここで受けられるサービスに喜んでいる選手もいる。女子ラグビー競技に出場するアメリカ人選手のアリアナ・ラムゼーは8月3日、選手村では食事だけでなく、医療サービスも無料であることを喜ぶ動画をTikTokに投稿した。「いま、子宮頸がん検診を受けてきたんだけど、無料だった」とうれしそうに言うと、「これから歯医者に行くところ。来週には視力検査を受けるわ......すごい!」とはしゃいだ。この動画は108,000回以上再生された。同日、リベリアのハードル走選手、エボニー・モリソンもTikTokでライブ動画を流し、マッサージを予約し、全身の健康診断を受けたことを語った。

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3500m²の医療センター

@ariana.ramsey I quite literally love it here. The way the Olympic village has free healthcare, but America doesn't #o#olympicso#olympicvillageo#olympiant#teamusar#rugbyb#bronzemedalist ♬ original sound - Ari Ramsey

ふたりは他の多くの選手同様、選手村の総合クリニックで診察を受けた。これはオリンピック選手10,500名とパラリンピック選手4,500人のための医療センターで、3,500m²の広さを持ち、セーヌ・サンドニ県のサントゥアンにある理学療法とオステオパシーの私立学校の敷地内に設けられている。無休で午前7時から午後11時まで営業、薬局も併設しており、移動式MRI装置2台、エコグラフィー、身体回復のための全身冷却療法装置まで備わっていることが7月初めの報道内覧会でお披露目された。歯科治療キャビンも5つあり、眼科でメガネの調整もできる。パラリンピック選手は義肢や装具の状態をチェックすることもできる。

選手と同伴者のケアはすべて、2024年パリ大会主催者が負担する。アメリカ人のアリアナ・ラムゼーが驚いたのはその点だ。米国では2022年の時点で、2600万人が医療保険に加入していない。経済協力開発機構(OECD)によれば、米国民1人あたり年間12,500ドル以上を医療費に費やしている。

text: Ophélie Ostermanns (madame.lefigaro.fr)

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