ボン・マルシェの『パリ パリ』展で、パリをお持ち帰りする。

エッフェル塔と白い雲が浮かぶ左岸のデパート、ボン・マルシェ。『パリ パリ』展が10月20日まで開催中で、食いしん坊もファッショニスタも雑貨好きもみんなを満足させる豊富なセレクションが待っている。

1階のメインスペースでは、まるで巨大なお土産物屋さんに迷い込んだようで興奮させられる。いまのパリといったら、お犬様！ それゆえに目立つ場所を占めているのは、ドッグ用グッズ売り場だ。メイド・イン・パリスの代表に選ばれたのは、パリ市内で作られるアラン・デュカスのチョコレート、アスティエ・ドゥ・ヴィラットの陶器など。ブリジット・タナカのオーガージーバッグのファンが狂喜するに違いないのは、バゲットバッグ、ボン・マルシェ・バッグといったこの『パリ パリ』展のための限定品だろうか。国籍さまざま、世界中から集まる観光客にとってのパリは、なんと言ってもカフェとビストロである。市内で有名なカフェとビストロの食器やトートバッグが並んでいる。あれやこれやと買い物欲を刺激する品揃い。スーヴェニアショップらしくボン・マルシェのスノーボールなども！ 全館を使っての『パリ パリ』展である。2階、3階そしてラ・グランド・エピスリー上階のメゾンのフロアに行くのも忘れずに。

期間中、2階ではカフェAu  Rêve（オ・レーヴ）が営業している。これはジャック・ブレルをはじめ大勢のアーティストたちに愛されたモンマルトルの伝説的カフェ。2009年にクローズしたのだが、昨年、クレモンティンヌ・ラルメとアントワーヌ・リカルドゥ ーによるデザインスタジオのアトリエ・サン・ラザール（A.S.L）が買い取って、"夢（レーヴ）"を再開したのだ。ボン・マルシェ本館の2階に行ったら、20世紀初頭の雰囲気漂うカフェでコーヒーを味わい、『パリ パリ』のためのエクスクルーシブなカフェグッズのお買い物を。これらのデザインはもちろんA.S.L。ここには彼らのワークスペースが再現されているだけでなく、オンラインショップでしか通常は購入できないオリジナル商品の販売を行なっている。家の中のあちこちで整理用やゴミ箱などに活躍する有名なペーパーバッグ、パーソナライズを楽しむキャンバスバッグなどを入手するチャンスだ。

迷いに迷うショッピングならちょっと休憩を。期間中、アントワネット・ポワソンとコラボレーションしている3階のローズ・ベーカリーに行くもよし。2階のビューティー・フロアでは、パリジェンヌが愛するイン&アウトのビューティーブランドHolidermie（ホリデルミィ）とマレで人気のスムーシーバーAURA（オーラ）とのコラボレーションによるアイスクリームバーを展開中だ。使用されているのは植物性ミルクで、コラーゲンパウダーなどホリデルミィのスーパーフードが用いられたおいしいソフトクリームが6種類。1階で買い物客の足を止めるのは、巨大なクロワッサン......館内の売り場にはパリの雰囲気がもたらされ、歩いているだけでも楽しめる。