ビュット・ショーモン公園、オラ・ファームハウスは夢の食空間。
Paris 2024.11.10
第二帝政の時代に国民のウェルビーイングのためにとナポレオン3世によって、パリの北西部の外れに造られたビュット・ショーモン公園。美しい場所である。かなり広いので時間の余裕がある時に散歩に行ってみるのがいいだろう。
その広い公園内だけれど、通りからすぐ入った便利な立地にカフェ・レストランの「Ora Farmhouse(オラ・ファームハウス)」が春にオープンした。オラ・ファームハウスのインスタグラムにパリジェンヌたちがグループで集う光景が多数アップされているように、ここは開店するや彼女たちに人気のレストランとなったのだ。昼と夜のふたつの顔を持つレストランで、ふたりでの食事も楽しめれば、大勢で時間を過ごすにも適している。貸し切ることもできるので、パーティ好きのパリジェンヌたちは大喜び。
湖に近く、以前は「Pavillon du Luc (パヴィヨン・デュ・ラック)」と呼ばれる19世紀後半に建築された建物で、壁も天井もそして化粧室にいたるまでレストラン内には植物があふれている。内装を任されたのはコーデリア・ドゥ・カステラーヌである。自然をこよなく愛する彼女らしいインテリアデザインが、すごく愛らしい。チェックのテーブルクロスや壁に掛けられたバスケット......公園の中に田舎のウィークエンドハウスが出現!といった雰囲気だ。
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午前9時から営業していて、朝食メニューのカフェはフラッペもあれば抹茶ラテもという街中のコーヒーショップ並みのセレクションである。さらにフレッシュジュースもデトックスが4種とパリジェンヌたちの好みにあったメニュー構成。ランチタイムにはメニューに肉料理も魚料理もあるけれど、シェフのSaayan(サアヤン)が得意とするクリエイティブな野菜料理がたくさん並んでいる。公園の中のレストランなので、食事時間以外にも飲み物やパティスリーあるいはカクテルなどで散歩の足を休めることも。日曜の12時から16時のブランチ(38ユーロ)は子ども用(10ユーロ)が別料金設定なので、家族連れで賑わっている。
ディナーは季節で内容が変わるベジタリアンのおまかせメニューだ。耐水性の高いパーチメント紙のランナーをテーブルの中央に敷いて、シェフがそこにヴェジタルペインティングをしたりといったショータイムとなる。テーブルの上で仕上げられるベジタリアンメニューに加え、ディナーのオプションメニューとして魚料理、野菜のリゾットやカマンベールのローストなどのオーダーが可能だ。
Ora Farmhouse au Pavillon du Lac
Buttes-Chaumont
63, rue Manin 75019 Paris
営)8:30~翌朝2:00(月~土)、9:00~20:00(日)
ブランチ12:00~16:00(日)
無休
http://www.orafarmhouse.com/
Instagram
editing: Mariko Omura