ルーヴル美術館で初のモード展、『ルーヴル・クチュール』は見逃せない。
Paris 2025.03.22
パリ装飾美術館でディレクターを務めていたオリヴィエ・ガヴェは2022年にルーヴル美術館美術工芸部門のディレクターに任命された。装飾美術館時代、数々のモード展のキュレーションに携わった彼。ルーヴル美術館で7月21日まで開催されている『Louvre Couture(ルーヴル・クチュール)』はその彼がキュレーターを務め、美術館にとっては初のモード展である。



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会場はリシュリュー翼とシュリー翼にまたがる約9000平米の広さを持つ美術工芸品部門だ。ここにはビザンチン時代から第二帝政までの家具、金銀細工、ガラス工芸、陶磁器、装身具、タピスリーなどがピリオドルームも交えて展示されている。
『ルーヴル・クチュール』展には45メゾンが所蔵する1961年から現代に至るファッションシルエットと装身具の合計99点が選ばれ、この部門内の展示品と関連する場所に配置して対話をさせている。ルーヴル美術館の所蔵品がどれほどデザイナーやクチュリエにとって大きなインスピレーション源になっているかをみせる趣向だ。モード作品だけを1番から99番まで追いかけるのではなく、そこにある展示工芸品も同時に鑑賞する展覧会である。時間の余裕をもって出かけるのが望ましい。



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展覧会はクリスチャン・ディオールが1949年春夏オートクチュールコレクションで発表した"ルーヴル美術館"と名付けられたツーピースのソワレからスタートする。広く入り組んだ会場なので、入り口で99点のモードピースの展示配置図をもらうのを忘れないように。







『Louvre Couture』展
開催中~7月21日
Musée du Louvre
Département des objets d'art
最寄り入口 Passage de Richelieu
Rue de Rivoli, 75001 Paris
開)9:00~18:00(月、木、土、日)、9:00~21:00(水、金)
休)火
料)一般22ユーロ(美術館+展覧会)
editing: Mariko Omura