グラン・クール・ラタン。ローマ浴場風プールを隠した5区のホテルへ。

Paris 2025.04.03

パリ5区、クリュニー中世美術館やソルボンヌ大学の近くにあるグラン・クール・ラタン。以前は3つ星の別名ホテルだった建物を改装し、地下にスパを設けて昨秋にオープンした4つ星ホテルだ。

ここは13世紀にクリュニー修道院付属の学校があった場所で、神父をめざす若者たちが学んでいた。その過去の歴史からホテルの内装には、当時を思わせるアーチがメインモチーフとしてパブリックスペースと客室のいたるところに取り入れられている。歴史については、地下にプールを掘るための工事の際に大きな驚くべき発見があったそうだ。考古学者も参加しての半年がかりの遺跡発掘が行われたのだが、そこからでてきたのはローマ帝国時代の陶器、柱、動物の骨、貝殻など。その昔、おそらく物々交換などが行われる賑わいのある通りがここにあったのだろうと想像でき、そんなことからプールはローマ浴場を彷彿させる内装である。

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至るところにアーチが見られるグラン・クール・ラタン内。photography: Christophe Bielsa
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ロビーラウンジ。建物の由来から装飾物にはツボなどの陶器も多い。photography: Mariko Omura
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15×4メートル。パリ市内のホテルのプールとしては本格的だ。photography: Christophe Bilesa

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ホテルのプールというと小ぶりでバスタブの延長程度のもので、利用も部屋ごとに1時間予約でということが多いのに対し、ここは15×4メートルの本格サイズ。深さは1.4メートル。7時から21時まで予約不要で自由に利用できる。しかもホテルの宿泊客だけのプールなので混み合うこともない。プールサイドにはゆったりくつろげるソファも多数あり、パリ観光やショッピングの合間に良い時間を過ごせそうだ。ハマムも併設されている。

また、フランスのビオブランドYONKAを使うフェイシャルおよびボディマッサージはこのサイズのホテルには珍しく、木曜から日曜の午前中までは施術者が常駐しているという。予約に縛られずに日中外で活動できるのがうれしい(日曜午後から水曜は予約制)。なおスパには更衣室もロッカーも用意されているけれど、客室からバスローブとスリッパでどうぞ!ということだ。スパのラウンジではYONKAの商品に混じって棚に飾られた一点物の"ミュージアムピース"的希少な品を鑑賞するのを忘れないように。この水差しはプール建築の際に掘り出されたもので、2000年以上も前のものだという。

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スパのラウンジからプールへ。photography: Christophe Bielsa
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1日歩き回って疲れた体をハマムで癒す。photography: Christophe Bielsa
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のんびりできるスパのラウンジ。発掘された水差しがここに展示されている。photography:(左)Christophe Bielsa、(右)Mariko Omura
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フェイシャルおよびボディマッサージには、アメリカと南米で人気のあるフランスのビオブランドYONKAを使用。photography: Christophe Bielsa

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ホテルの建物は19世紀の建築物で小さな中庭があり、75の客室を7フロアが囲んでいる。建築家ヴァンサン・バスティ、室内建築家マリ=ポール・クルーというデュオのAgence Noir Nuanceがインテリアを担当。客室は落ち着きのある空間にまとめられ、シエナ(赤)、嵐(青)、粘土(グリーン)などの5つのミネラルカラーから選ばれた一色のアイテムが各部屋に個性を添えている。アーチをレリーフで描いた壁布がベッドの上の壁を覆う部屋もある。家族4名が一緒に滞在できるよう繋げられる2部屋もあれば、ソファベッドを備えて4名滞在ができるスイートルームも。5区という土地柄、家族滞在客も少なくないそうだ。また、上階にはパリの素晴らしい眺めがみられるテラス付きの部屋も。

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客室に取り囲まれた小さな中庭。photography: Christophe Bielsa
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シングル、ダブル、ジュニアスイートなど客室は8タイプ。photography: Christophe Bielsa
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アーチのモチーフと丸いウォールライトが部屋の思い出になりそう。photography: Christophe Bielsa
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左:階段とエレベーターの壁紙はウィリアム・モリス。その世界は廊下のカーペットや客室の家具のオリジナルモチーフに反映されている。 右:バスルームのアメニティはフランスのビオブランドTerre de Mars。photography: Christophe Bielsa

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ホテルにレストランは併設されていないけれど、クリュニー中世美術館やパンテオンそれにノートルダム寺院、リュクサンブール公園といった観光名所に恵まれた場所にホテルはあるので、周囲にはレストランのチョイスが山ほど。店のチョイスには事欠かないはずだ。

ビュッフェ朝食は7時から11時までとのんびり。バーは11時から23時までの営業で、16時からはハムやチーズの盛り合わせなどとともにアルコール飲料が楽しめる。もちろん、いま流行りのカクテルも。それまではカフェ的に活用が可能だ。左岸好きなら、次のパリ旅行にグラン・クール・ラタンでの滞在を考えてみては? その時は水着を忘れずに!

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これからの季節は、中庭のテーブルでもビュッフェ朝食がとれる。photography: Christophe Bielsa
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ビュッフェは7時から11時まで。ランチが取れそうもない日は、ここでブランチ的にしっかり食べて1日をスタートしよう。photography: Christophe Bielsa
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左:カテドラル風のバー。ワイヤーのランプに注目を。 右:夕方、ショッピングや観光の後はバーでカクテルを! photography:(左)Mariko Omura、(右)Christophe Bielsa

Hotel Grand Coeur Latin
20, rue Cujas
75005 Paris
https://www.hotelgrandcoeurlatin.com
@hotelgrandcoeurlatin

editing: Mariko Omura

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