オルセー美術館はレストランも見どころの1つ。ランチにティータイムに!
Paris 2025.04.29
パリ旅行の楽しみの1つ、オルセー美術館。人気の美術館ゆえ、毎日長い行列ができている。時間をかけて入ったからには、展示を見るだけでなく館内での時間を存分に楽しまねば!
美術館がかつて鉄道の駅舎だったことは有名だ。世界万国博覧会の開催に向けてPalais d'Orsay(オルセー宮殿)があった場所に、オルセー駅は1900年に落成された。駅には370室のホテルHôtel du Palais d'Orsay(オテル・デュ・パレ・ドルセー)が併設されていて、そのホテルのボールルーム、食堂、読書室は駅が1986年に美術館に変身した際にも1900年のままの姿で残されたのだ。

食堂、そしてそれに隣接する読書室は2エムエタージュ(3階)にあり、現在美術館のレストランとして美術館来訪者たちに開かれている。ここは大勢が印象派たちの作品を目指して来る美術館。天井に残されたフレスコ画には「Gabriel Ferrier 1900」と作者名と制作年が読み取れるように、 印象派たちが活躍した時代の雰囲気を味わえるのがこのレストランなのだ。白とゴールドが織りなす壁に包まれた空間で天井を見上げ、無数のシャンデリアの輝きに目をうばわれて......窓の外にはセーヌ川という眺めである。


レストラン内には最近、バーとパティスリー・バーが設けられた。ランチタイムは14時30分までで、15時からはサロン・ド・テとして利用ができ、また夜間オープンの木曜は14時30分のランチのあと一旦クローズし、19時にディナーのために再開する。レストランの窓は西に面しているので、とりわけ日没がどんどんと遅くなるこれからの季節、木曜の夜の営業時間は夕陽を眺めるのに最高の場所でもあると覚えておきたい。
美術館を訪れる国籍様々な人々に、シェフのヤン・ランデュローは季節の素材を用いた現代的なフランス料理を提案している。アラカルトに加え、ランチ・セットメニュー(39ユーロ)もあれば、その日のおすすめ料理もあって選択に迷うほど。アイスクリームが付いた子供メニュー(12ユーロ/10歳以下)も用意されている。メニューで注目したいのは、マニュファクチュール・アラン・デュカスによるアフォガート(17ユーロ)とアイスクリーム、シャーベット。食事の締めくくりまで、とてもフランス的なレストランなのだ。


Le restaurant du Musée d'Orsay
Esplanade Valéry Giscard d'Etang
75007 Paris
レストラン
営)ランチ11:45~14:30、ティータイム15:00~17:30(火、水、金~日)、ランチ11:45~14:30、ディナー19:00~21:30(木)
休)月
予約不可
https://www.musee-orsay.fr/fr/visite/restauration
editing: Mariko Omura