【パリ ホテル】ル・ムーリスのユニークな期間限定スイートルームで感覚の旅へ。
Paris 2025.10.24
チュイルリー公園に面したホテルのル・ムーリスに、フューチャリスティックな期間限定インテリアのスイートルーム1835が誕生した。デザインブランドのThings Fromとのコラボレーションによるもので、10月8日から12月31日までのポップアップスイートである。世界中のリュクスなホテルを知り尽くしているゲストにとっては、待ってました!という特別感が味わえる試みなのではないだろうか。

スイート1835のエントランススペース。大理石のスツールやミラーブロックの屏風など家具はこのプロジェクトのためにブエノスアイレスで製作された。®VERONESE

光と音が感覚を刺激するスイートルーム。ようこそ近未来へ! ®VERONESE
感覚に訴える旅を提案する1室だけのユニークな内装はまるでアート作品のよう。パリをベースにするファッションコンサルタント&スタイリストのジェラルディンヌ・ブーブリとブエノス・アイレスにIsskaという建築スタジオを持つデザイナーのジェシカ・ソルニキが設立したThings Fromの仕事である。1835という数字は部屋番号ではなく、ホテルの開業年。というのもこのスイートルームのユニークな内装は、歴史的遺産と未来予測のコントラストがテーマゆえ。高級な素材、職人技、デジタルアート、IAが絡まりあう空間で、そこに並ぶ家具はアルゼンチンのISSKAの工房で製作されたものだ。ベッドルームは周囲を映しこむ床の鏡が方向感覚を失わせ、空間全体がグリーン、ブルーなど色彩を変えてゆき、瞑想的空間のようだ。フィットネスルームもしかり。ここで画面に合わせて革のマットに体を委ねてヨガやピラティスを行えば、精神集中によって感覚の旅により深く没入できそうだ。

ベッドルーム。®VERONESE

フィットネスルーム。®VERONESE
ホテルの7階に位置するスイート1835では他のホテルの客室と同じサービスが得られ、また、このスイートのためのオリジナル・ルームサービス料理も予定されている。宿泊料は1泊6300ユーロ。売り上げの一部は若いアーティストを支援するアートスクールに寄付される。このスイートのためのオリジナル・ルームサービス料理も予定されているそうだ。コンテンポラリー・アートをインテリアに取り入れるのはごく当たり前のことになっているパリのリュクスなホテルにおいて、こうしたポップアップ・スイートは今後他のホテルでも見ることができる新しい傾向となるのかもしれない。

ジェラルディンヌとジェシカ。©Karlhab
228, rue de Rivoli
75001 Paris
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editing: Mariko Omura






