CHICHI PARIS ~パリに住むエステティシャンのblog~

フランス人はノエルにどう過ごすの?

遅ればせながら、ブログを読んでくださっている皆さま、明けましておめでとうございます。本年も宜しくお願い致します。昨年は12月から今も続くストライキで疲労とストレスが溜まるばかりの年末でしたが、本年は心穏やかに過ごせる一年になりますように。

年末年始は帰国して久しぶりに日本でお正月を過ごしました。温泉に浸かって美味しいお寿司や和食を堪能してリフレッシュして、パリに戻ってきたら公園や街角のあちこちでこんな光景が見られました。

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フランスでは1月半ばを過ぎる頃、ようやくモミの木を捨てます。大抵12月初めから中頃にモミの木を購入するので、一ヶ月経つ頃には乾燥して色あせてきてようやくお役目終了。このようにパリ市が設けた回収場所に置いておくと、家畜の餌や公園の植え込みなどにリサイクルされます。

24日が過ぎたらさっさとクリスマスツリーが門松に変わる日本に比べて随分のんびりとしていますね。

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日本にいるときよく訊かれたのが、フランス人はノエルはどう過ごすの?という質問。そこで今更ですがノエルの様子を綴りたいと思います。

***

12月はストでパリは混乱や渋滞が酷かったんですが、シャンゼリゼ通りの真っ赤なイルミネーションがノエルのムードを盛り上げていました。

フランス人にとってノエルは家族が集う一年で最も大切なイベントです。12月に入るとツリーを飾り、24日までツリーの下にプレゼントを置いておき、25日の朝にプレゼントを包みを開けます。信仰心のある人は24日の夜に教会にミサに行って、24日または25日に家族が集まり豪華な食事を摂りながらノエルを祝います。こう書くとシンプルですが、プレゼント選び(フランでは必ず一人ひとりにプレゼントを贈ります)、食事の準備、飾り付け、長時間の食事、帰省と一年でフランス人が最も時間とエネルギー、そしてお金を使う時期です。

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我が家では24日に続き、25日の昼に友人カップル2組を招待して昼食会を開きました。朝6時起きしたのに二度寝してしまって準備が間に合わず、後から30分遅く来てっとメッセージを送信。年に一度しかしないツリーナプキンの折り方を忘れてネットで検索して、折り終わったと同時に皆が到着しました(汗)

嬉しいことに皆んなから思いがけず沢山のプレゼントやお土産をいただき、やはりいただいた素晴らしい配色のブーケでサロンの雰囲気がパッと華やぎました。

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アペリティフはシャンパンと生牡蠣とアルノー・ニコラのパテ・オン・クルート。アルノー・ニコラのパテが大好評でした!

アペリティフの後はテーブルに移動して食事。ノエルの食卓に欠かせないのが、シャンパン、生牡蠣、フォアグラ、サーモン、オマールや伊勢海老または肉料理、栗、そしてデザートのビュッシュ・ド・ノエル。これらが大体揃えばOKです。

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スタートはフォアグラから。友人にいただいたイギリス王室御用達の四角い結晶の塩をぱらりと振っていただきます。フォアグラには甘みのあるブリオッシュやイチジク入りのパンを添えてもよいけれど、私は酸味のあるパン・ド・カンパーニュと一緒に食べる方が好きです。

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続いてスモークしたサーモン。一匹丸ごとのサーモンをごく軽くスモークした出来立てのスモークサーモンが手に入ったので、薄くスライスしないで厚めに切ったら目先が変わって良かったです。バターを塗ったトーストと一緒にいただきます。バターはサロンの近くのチーズ屋さん「マリーアンヌ・カンタン」のものですが、今日本で話題になっているとか。スーパーのモノプリでも手に入るほどポピュラーなのに、そんなに人気とは知りませんでした。

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メイン料理の前に、小さなトリュフのスクランブルエッグ。トリュフの香りを引き出して滑らかに仕上げるためには、削ったトリュフと溶き卵を湯煎にかけて、トロトロになるまで絶えずかき混ぜ続けるのがコツです。繊細な卵料理は味わいを損なわないために、金属製のスプーンではなく象牙や水牛のスプーンですくって食べます。

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日が暮れた頃ようやくメイン料理に辿り着きました。アペリティフから既に5時間経過(笑)写真を撮り忘れてしまったのですが、ジビエの鹿のモモ肉1本を赤ワインや香味野菜で一晩マリネしてオーブンで焼いた鹿肉のロティです。日本では鹿は繁殖力が高くてウヨウヨいるメージ(地元の京都では時々見かけます)ですが、フランスではジビエの鹿はご馳走です。クセがなくて柔らかくてとても美味しいのです。付き合わせはアンディーブのブレゼと、栗とりんごのソテー。

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デザートの友人達が持って来てくれたビュッシュ・ド・ノエル。左がセバスチャン・ゴダールのマロンのビュッシュ。右がヤン・クーヴルーのココナッツとホワイトチョコレートのビュッシュ。さすが、美味しいものに目がない彼女達の厳選セレクション。たくさん食べた後でも、口当たりが軽くて甘さ控えめで、美味しくて2つとも食べてしまいました。

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ビュッシュだけでなく、パトリック・ロジェのツリー型ショコラも持ってきてくれました。ノエルの時期になるとショコラティエのパトリック・ロジェのショーウィンドーに飾られるこのツリーショコラ。誰かがいつかプレゼントしてくれないものかと、毎年願っていたので念願が叶いました!けれども、食後のコーヒーと一緒に出そうと思っていたのに、お腹いっぱいで皆んな食後の飲み物はパスということで出しそびれてしまいました・・。

友人のご主人の趣味のフリーダイビングの話が興味深くておしゃべりに高じていたら7時を回っていました。皆んなが到着したのが1時でだから6時間も経ってる!

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さて、食事の後もまだまだ元気一杯。

友人の提案でシャンゼリゼ通り25番地にあるラ・パイヴァ伯爵夫人の屋敷に行くことになりました。パリには昔の屋敷を利用した会員制俱楽部がいくつかあり、ラ・パイヴァ伯爵夫人の屋敷も現在は会員制俱楽部として使われています。思わずため息が出る当時のブルジョワの生活を垣間見る贅沢な調度品や内装の屋敷は、会員の方と一緒でないと足を踏み入れることができない世界です。

豪奢な玄関ホールには、大きなツリーと、早々と巨大なヤドリ木のギ(Gui)がシャンデリアに吊るされていました。フランスでは新年を迎えるときにギの下で幸福を祈りながらキスする習慣があるんですが、こんな大きな立派なヤドリギは初めて見ました。

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サロンやバーの他にビリヤードの部屋があり、シャンパンを飲みながらビリヤードをして遊ぶことになりました。実は人生初のビリヤード。見てるよりもずーっと難しい!球が全然思うように転がらず悪戦苦闘したけれど、一球だけ入れることができたのはビギナーズラックかな。

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家に戻ったのが夜11時。シャンパンのおかげで瞼がとろーんと落ちてくるし、さすがに夕食は食べる気になれずベットに直行でした Zzz....。

沢山食べて飲んで、よく遊んで、最高に楽しいノエルでした。来てくれた友人達に心から感謝。喋って食べて飲んで、食事を楽しんでいる間に長い時間が過ぎている。これがフランスのノエルの風物詩!

chichi

立神詩帆 Shiho Tatsugami

エステティシャン

美容と料理とアルゼンチンタンゴが大好きな、フランスのエステティック・コスメティック国家資格をもつエステティシャン。
パリ7区でオーガニックエステ&顔ヨガサロン「CHICHI(シシィ)」を運営。All About のフランス流美容ガイドとして、パリジェンヌから学ぶ美容情報やライフスタイルに関するコラムを掲載中。

www.chichiparis.com

https://allabout.co.jp/gm/gp/1693/
www.instagram.com/shiho_tatsugami/

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