今年のフランス革命記念日のテーマは、軍隊とオリンピズム。
今年も7月14日のフランス革命記念日に行われた、軍事パレードと航空パレードの見学に行ってきました。
凱旋門を背にしてシャンゼリゼ通りから大統領が待つコンコルド広場へ向かって行進が行われるのが恒例ですが、今年はコンコルド広場がオリンピックの競技会場になっているため、例外的にフォッシュ通りで行われました。フォッシュ通りも凱旋門から放射線状に延びる通りのひとつです。
この日の朝、起きがけに飛び込んできたトランプ氏襲撃事件のニュースにショックを受けましたが、フォッシュ通りに約2メートルおきに警察官が立っているのにも驚きました。例年よりも観客席は少ないのに、警察官の数は約2倍増し!?やはり襲撃事件の影響でしょうか。
フランスでもオリンピック開始前から色々と物騒な事件が起こっており、オリンピックのために全国から警察官がパリに集められ、日に日に警備が厳しくなっているのです。
(Emmanuel Macron remonte l'avenue Foch aux côtés du chef d'état-major des armées. © DICOD / Ministère des Armées)
大統領が到着するとパレートが始まります。戦闘機のショーの後は、士官学校の生徒や騎馬隊、外国人部隊などの行進が続きます。
カードル・ノワール・ド・ソミュールが聖火をパリに運んでくるという特別な演出が話題に。カードル・ノワールは、音楽に合わせて馬がダンスをしたり障害を飛んだり素晴らしい技術を持つ、ロワール地方のソミュールにある国立馬術学校のエリート騎馬集団です。
(Présence du Cadre noir de Saumur au défilé du 14 juillet 2024,https://www.ifce.fr/cadre-noir/presence-du-cadre-noir-de-saumur-au-defile-du-14-juillet-2024/)
カードル・ノワール隊長であり、リオオリンピック金メダリストでもあるヴァレット氏から聖火がランナーに引き継がれて、ここからパリ市内の聖火リレーがスタートしました。
(Le colonel Vallette procède au relais de la Flamme. © DICOD / Ministère des Armées)
そして、空にトリコロールを描く空軍による航空ショーがパレードの終わりを告げます。
フォッシュ通りでパレードが行われることはこの先もうないでしょうし、貴重な体験ができて感激しました。
付け加えるとすれば馬糞の匂いも凄かった(笑)シャンゼリゼ通りの観客席から見ていたときには感じなかったのは、オッシュ通りの方が道幅が狭いからだとすぐに気がつきました。2時間程のパレードでもこれほどなら、馬車が移動手段だった時代はさぞかし街中臭っていたことでしょう・・。馬糞が目の前にあっても踏んづけながら行進するミリテールの人達、本当にご苦労さまです。
さて、いよいよオリンピックの開幕の開幕まであと1週間を切りました。
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