
フラメンコのスター☆サラ・バラス公演
シャンゼリゼ劇場で行われたサラ・バラスのフラメンコ公演に行ってきました。
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サラ・バラスといえば、現代フラメンコのスターダンサーという知識があるくらいで、公演を観るのは初めて。
ダンスは大好きですが、今までフラメンコにはあまりなじみがなく、昔2、3回公演を見に行ったことはあるものの、あまり興味をそそられることもなくて・・・
それが、2年前に観たスペインの映画「ブランカ・ニエベス(白雪姫)」のフラメンコの音楽が良かったことと、スペイン人の友人の結婚式で花嫁や出席者がフラメンコを踊っている姿が楽しくて、習ってみたいなぁとひそかに思っていたのです。
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習う前に見学を、というわけで運良くプルミエ・バルコンの中央一番前の席が取れたので、すごく眺めが良い席で観ることができました。
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感想は・・・・
素晴らしかった!!!
素晴らしいを通り越して、そのまた上の素晴らしさ!!
私が今まで描いていたフラメンコと全く違いました。常識をひっくり返されたほど衝撃的なフラメンコ。
ダンスの舞台はよく観に行きますが、こんなに「本物のダンサー」の様を見せつけられたのは久しぶり!
彼女がひとりですっとただ立っているだけ、片手を挙げてポーズをとるだけでも彼女の世界にぐっと引き込まれる観客。
足を小刻みに踏み鳴らす動き、回転のスピード、存在感、最高の踊りを見せたいという彼女の情熱が伝わってきて、鳥肌が立ちました。フラメンコって"情熱的"なイメージがあったけれど、人生の悲しみ、喜び、美しさ、静けさ、その全てを表す踊りを表現することができるのですね。
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スタンディングオベーションで「ブラボー!」の声がいつまでも鳴り止まず、観客の賛辞に何度も答えてくれた彼女。
この日は千秋楽だったのですが、最後は感激のあまり涙にくれながらも、踊りへかける思いや感謝をたくさん話してくれて、スペイン語だったので全部は分からなかったけれど、その気持ちが伝わってきて胸が熱くなりました。
そして、踊っているときの厳しい緊張したダンサーの顔から、舞台が終わって拍手を受けているときの嬉しそうな笑顔がとびきりチャーミングで、プロとしての厳格さと女性としての愛情深い優しさの両方を持ち合わせている方なんだと、すっかり大ファンになってしまいましたヽ(^o^)丿
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高揚した気分で外へ出ると、ちょうどエッフェル塔がピカピカとライトアップされていました☆
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ただ、
あまりにすごかったので、習いたいという気がちょっとダウンしてしまったかも。
彼女の芸術は観させていただくもので、習いたいなんてとてもおこがましい気がして・・・
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