
お引越し
引っ越しました。フランスでは引っ越すと、crémaillère(クレマイエール)と呼ばれる引っ越しパーティーを開くのが一般的です。というわけで、10月は毎週のように引っ越しディナーをしていて、慌ただしくあっという間に過ぎてしまいました。おかげで新しい部屋は皆んなが持ってきてくれたお花で一杯で華やか(^o^)
先日友人が「今月はあなたの誕生日だから、今夜お祝いにシャンパンとケーキを持って行くから!」と言ってくれて、ではと共通の友人も招待したら彼も偶然同じ誕生日だとわかり、一緒に誕生日のお祝いディナーをすることになりました。
しかしシャンパンとケーキを持ってきてくれる彼女から、道路が渋滞していて到着が遅くなるから先に始めていて、と連絡があり、「ええ〜、シャンパンは彼女が持ってくるから・・・」と彼女とシャンパンを辛抱強く待つ主役の我々ふたり。
1時間後、ようやく彼女が到着して、ローランペリエのロゼシャンパンを開けて、無事自分たちの誕生日を乾杯!
お酒に非常に詳しい友人達なので、食事のメニューに迷って、苦肉の策でシャンパン、ワイン、ビールを全てミックスした献立にしてみました☆
前菜は、京都の田中長の奈良漬を乗せたガチョウのフォアグラ。ソースは、サンテミリオンの赤ワインのジュレ、軽くトーストしたDes Gateaux et du Painの丸いブリオッシュと一緒にいただきます。
この組み合わせは京都の「りょうりや ステファンパンテル」のフォアグラの奈良漬巻きを真似たもので、日本だと一口で食べ終わるようなちょっぴりサイズのフォアグラと奈良漬だけど、そこはフランスにいる特権!フォアグラを分厚く切って、帰国時に持ち帰った奈良漬のスライスをたっぷり散らして、美味しいDes Gateaux et du Painのブリオッシュを軽くトーストして、カナッペにしてアペリティフに、または今回のように前菜にとフランス人のゲストのときにお出しすると、物珍しくてとても喜んでもらえるんですよ〜。
ワインはボルドーの赤。手頃なお値段ですが、なかなかできていてデキャンタすると美味しくなると、ソムリエの友人が勧めてくれました一本。ワインに詳しいゲスト達も、ちょっと若いけどバランスがいいねと及第点をくれました。
シャンパン、ワインの次はビール(笑)メインは赤ワインではなくて、牛肉のビール煮とジャガイモのピュレ。赤ワインではなくトラピストビールで煮るこの煮込みの方が軽く仕上がるし、最初に玉ねぎを飴色のなるまで丁寧に炒めれば調理法もいたってシンプルで、とても美味しくできます。
会話も弾んで楽しく過ごし後は、お待ちかねのケーキ!フォンテンヌブローのフレデリック・カッセルのパティシエに特別に作ってもらったという、日本風ショートケーキ♡♡♡
ショートケーキで誕生日をお祝いしてもらうのは、子供のとき以来。
2本のロウソクはピンクは私とブルーは友人。吹き消して、おめでとう〜!!と言ってもらって感激。
ところで、ケーキの一部が欠けているのは、実は誕生日の友人が先に帰ちゃったから。
メインの料理を食べ始めた頃から、彼の恋人から「まだ帰って来ないの?、早く帰ってきて!」の怒涛のメッセージが入り始め、とうとう「私は明日が早いのに、早く帰って来ないと眠れないじゃないのよ・・・!」の帰れコールに負けて、彼はついにせっかくの誕生日ケーキを食べるまで持ち堪えることができずに帰ったのでした。欠けた部分は、急いで箱に詰めて持たせた一切れ(汗)
フランスはカップル社会。もちろん彼女も招待したのに、翌朝が早いからって来なかったのは自分のくせに〜。
美味しいケーキを頬張りながら、やっぱり自己中心的なフランス女は苦手・・・・と再認識をもした誕生日でした(^_^;)
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