エリゼ宮殿を訪れる
9月15、16日の週末はles journées de la patrimoine(レ・ジョルネ・ドゥ・ラ・パトリモワンヌ)、つまり文化遺産の日で、普段は入れない政府関係の機関や劇場の舞台裏などが一般公開されます。
というわけで、初めてエリゼ宮殿の見学!数ある公開スポットのなかでもとりわけ人気のあるのがエリゼ宮で、前日は最高5時間待ちだったそう。私は比較的スムーズに進むことができ門から宮殿内にたどり着くまでに1時間近く掛かりましたが、ちゃんと飲料水と仮設トイレも完備してあったし、写真を撮りながらワイワイと皆んなでバカンスの報告などしていたらすぐに時間が過ぎました。
エントランスは壁の天使がお出迎え♡
天使の間に続くのは意外にもモダンな空間。あれ???っと驚きを隠せない見学者たち。
すると今度は現代アートのオブジェや家具がミックスされているクラシックの間へ。さらに白鳥のクチバシで支えられているガラスのテーブルに乗っているのは卵・・・。
これらのオブジェやインテリアは現代アートに造詣の深かった第19代フランス大統領のジョルジュ・ポンピドゥーによるものだそうです。なるほどポンドゥーセンターを思わせる雰囲気です。
植物のシダが画かれたロマンチックなシダの間は大統領夫人ブリジット・マクロンのオフィス。ディスクなどの家具はモダンで、普段仕事をしているそのままの様子がわかります。クラシックとモダンが組み合わさったインテリアが新鮮で、良い意味で想像を裏切られました。
そして、メディアでよく目にする大統領室はクラシカルな雰囲気。マクロン大統領が座っているディスクを目にすると感激!
大統領室を出て階段を降りるとベルサイユ宮殿のようなゴージャスな装飾に彩られた大広間が広がります。この大広間で大統領の就任式や公式の晩餐会などが執り行われるそうです。
それぞれの間の由来や説明などを読むと、ポンパドール伯爵夫人やナポレオン1世、歴代大統領などの名前が続々と出てきて、フランスの長い歴史の中で数々の歴史的瞬間を迎えた場所にいるのが不思議な気持ちになりました。普段メディアでしか目にしたことのないエリゼ宮ですが、フランスの歴史を感じつつ現代アートやオブジェなどのモダンな部分も目にすることができ、すごく貴重な経験になりました(^^)
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