
青空の下でピクニックランチ
先日の日曜日のマクロン大統領の演説で、皆の予想より1週間早く緑ゾーンになったパリ。今までテラス席だけOKだったカフェやレストランが通常営業になる・・・と思いきや、今もテラス席のみという店やまだ営業を再開していない店も案外多い。というのも、皆んな来週22日からだと思い込んでいたのに、突然夜8時の演説で「明日から店内も営業していいですよ」と言われても準備が間に合わなかったり、テーブルとテーブルの距離を1メートル取らなきゃいけないなら採算が取れないということらしいです。
写真は開店前のレストラン。どのレストランも可能な限り多くのテーブルを道路に出しています。
コロナで多くのレストランが廃業に追いやられると予想されており、本当は積極的に外食やテイクアウトを利用するべきなんでしょう。でも私も接客業でお客さまに安心して来て頂くために出来るだけリスクを避けたいという気持ちが拭いきれず、相変わらず移動は家と職場の往復だけで毎日家でごはんを食べています。
それでも友人や隣人達と自由に会えるようになったのは嬉しい!!!天気が良い日はアパートの中庭にテーブルを出して同じアパートの人達とアペリティフや食事をしています。フランス人は森や公園でピクニックをするのが大好きだけど、私はトイレに行けないと思うと飲み物を我慢したりソワソワしてしまって苦手です(汗)その点アパートの中庭でのピクニックならその心配もないし、食べたり飲んだり、思いっきり楽しむことが出来るので気持ちが楽です。
この日は近所に住む友人カップルが来てくれて、久しぶりの再会ピクニックランチをしました。
彼らが持って来てくれたお土産のおかげですごく豪華なアペリティフになりました)^o^(
「何を持って行けばいい?」と尋ねられてプロヴァンスのロゼワインをお願いしたら、シャトー・ミニュティやタンピエのバンドールのロゼワイン。「アペリティフに何か持って行くよ」とも言ってたけれどビゴ・ノワール(バスク地方の黒豚)のハムやソーセージ、合間に摘むコルシカ島のオリーブをどっさり。さらに我が家ではお高いので絶対に買わないコルシカ島のミネラルウォーターも。それだけじゃなく芍薬の可愛いブーケも貰いました。
いつも寛容で物惜しみしない彼らですが、ここまで太っ腹なフランス人は本当に珍しいです。反対にいつも手ぶらで来るフランス人もいるけれど(笑)気前の良いフランス人も沢山います。
ブルーのシャトー・ミニュティーの瓶がお皿の色とよく合って、夏らしい雰囲気のテーブルに。
さて、前菜に用意したのはピサラディエール。パイ生地に飴色になるまで炒めた玉ねぎとアンチョビ、オリーブを乗せたニースの郷土料理です。一枚に2Kgの玉ねぎを使うので炒めるのに時間が掛かるけれど、じっくり炒めた玉ねぎの甘さとアンチョビの塩辛さのハーモニーが美味しいワインのお供にぴったりです。
メインは、クー・ド・ブッフ(coueur de boeuf)と呼ばれる大きなトマトをくり抜いて、中にひき肉を詰めてオーブンで焼いたトマトのファルシ。グラタン皿にトマトを並べて、一緒にお米と小さく切った野菜とトマトをくり抜いたときに出た果汁を入れて焼くと、水を加えなくても肉汁と野菜からできる水分だけでお米が炊き上がります。
デザートはピクニックの定番、レモンのセルフソーシングプディング。混ぜて焼くだけで上がスポンジ、下がソースに分かれるイギリスのお菓子です。
外出制限中の話で盛り上がって、沢山食べて飲んで、眠たくなってきたところでランチが終了となりました。青空の下での食事は開放感があって気持ち良かったー!夏の間に出来るだけピクニックを楽しみたいです♪
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