移動はプライベートジェットで?!
今週末からパリは長い夏のバカンス期間に入ります。エッフェル塔や美術館、映画館も再開して、ちらほらとツーリストの姿も見かけるようになり、以前に近い生活に戻ったと感じる毎日です。
街に活気が戻って来た一方で、私はひっそりと自主的にコンフィヌモン(外出制限)を続行してたのですが、それには理由があって・・。エステのお客さまが高齢でとりわけ80〜90歳代の超高齢のマダムも多くて、万が一のことがあっては取り返しがつかないので、彼女達がバカンスに発つまでは交通機関を利用したり、仕事以外で人に会うのは出来る限り避けようと決めたのでした。自宅と仕事場が近くて、商店街やマルシェも1キロ以内で生活に何の支障もなく、3月のコンフィヌモン以来、自宅から1キロ以上離れたのは医者に行ったのと腰を痛めて鍼灸院に行った計4回。それも徒歩かタクシー移動で。友人からの誘いも頑固に断り続けたので変な目で見られたけれどぐっと我慢・・・(>_<)
そんな超高齢のマダム達も6月半ばからひとり、またひとりとバカンスへ出発。今年は出発する時期が例年より早くて、海外への移動はせずにブルターニュや南仏の別荘で過ごすという人が殆どです。そして昨日最年長のマダムのフェイシャルトリートメントを終えて、彼女が無事に出発したところでちょっと肩の荷が降りて、セルフコンフィヌモンを緩めることにしました。
手始めに隣の区までバスに乗車。いつの間にかバス停にアルコールジェルが備え付けられているのにびっくりしました。バスを待っている人は誰も使ってなかったけれど、無くなったらちゃんと補充しているのかな?それよりも、バスの中はマスク着用義務のため、乗る直前にポケットやカバンの底からしわくちゃになったマスクを引っ張り出して着けてる乗客達が気になりました・・・。最近は街を歩いていてもマスクの装着率は2割位だし、着用義務の店でもその時だけ着用して店から出た途端に外す人が多数(汗)
椅子にシールが貼られていて乗客が隣り合わせにならないようになっていますが、家族連れや夫婦は当然のように隣り合わせに座っていました。
役所の待合室はテープがバッテンに貼ってありました。これなら確実。それにしても久しぶりのバスは「手すりを掴んでもいいのか・・?」とか、いちいち結構緊張して疲れました(^_^;)
乗り物といえば、モロッコの別荘に行っている間に国境閉鎖になって帰れなくなったフランス人の知人はそのままモロッコでコンフィヌモンを過ごすことに。国境が再開してエールフランスが運行するようになっても、感染するのが怖いしプライベートジェットでなきゃ絶対にイヤだと言い張り、最近になってようやくプライベートジェットが滑走路を使えるようになってパリに戻って来ました。世界中を飛び回るセレブをジェットセット族と言うけれど、どこへ行くのもプライベートジェットで移動している彼こそまさにジェットセット。帰ってきたばかりで「疲れた。モロッコの滞在が長過ぎた。」ため、夏のバカンスはプライベートヨットでリフレッシュしたいそうです(笑)
彼のようにプライベートジェットで移動できる人ならともかく、今年のフランス人のバカンスはもっぱらフランス国内の車移動が人気だそうですよ。
ARCHIVE
MONTHLY