
パリジェンヌもホカンスでバカンス気分♪
只今フランスはバカンス2週目で、パリは人も車も少なくなって静かです。4月3日のロックダウン直前に多くの人が出発し、そうでない人も何かと遠距離移動の理由を見つけて網目を潜り抜けるようにバカンスへ出発。一応ロックダウンしているんですけど、どこが外出制限なの?と思うほど皆んな結構自由に行動しているようです。長引くコロナに元来ルールで縛られるのが嫌いなフランス人が好き勝手に振る舞い始めて、収拾がつかない状態のまま感染状況もヨーロッパでワーストワンを持続中ですけれどもね・・・。
年老いた母親の面倒を看ることを理由に(←本当はピンピンしている)田舎でバカンスを過ごしている友人夫婦から電話がかかってきました。「数日間うちに泊りに来ない?プールのあるテラスで食事しようよ」「ウイ!行く!」と即答したら、会話を聞いていたパートナーがボソッと「どうやって行くの?10km以上の移動は禁止だよ」正直者がバカを見るとは正にこういうことだ(涙)
先日も長い間姿を見なくなっていたフランス人のお客さんから突然電話が掛かってきたら、去年の10月の2回目のロックダウンからそのままずーっとコルシカ島の海辺の実家にいるという。テレワークだから何処でも仕事できるそうで、wifiが届くほど家と海が近いから暖かい日は海を眺めながら砂浜で仕事して、海岸を散歩して、ときにはコンビネゾンを着て泳いでいるという。「母とずっと一緒にいるのに疲れてきちゃった。感染が収束したらパリに戻ってお店にも行くから心配しないでね♪」羨ましい。ちっとも辛くないロックダウンじゃないの。
〈 photo : hotel Lutetia 〉
私も何処かに行きたいと悶々としていたら、友人から義理の娘がご主人からの誕生日プレゼントでルテシアホテルに一泊したという話を聞きました。コロナで去年も今年も誕生日パーティーが出来なかったから、子供達を預けてふたりきりでホテルで過ごそうとは素晴らしいアイデア!しかもルテシアはボンマルシェの前に建つ5つ星の高級ホテルで、パリに住んでいたら泊まる機会なんてそうそうない。エッフェル塔を眺めるテラス付きの部屋でルームサーヴィスで食事をして、スパも貸切状態で、翌日友人夫婦がプレゼントのエルメスのスカーフを届けるためにホテルに行ったら、彼女はホテル滞在をとても気に入り満喫している様子だったそうです。
最近韓国ではホテルに泊まってバカンス気分を味わうことが流行っているそうで、近場のホテルとバカンスを組み合わせて「ホカンス」という造語まであるとか。この手の考えはいかにも日本や韓国っぽくて、コロナ前だったらきっとフランス人には受け入れられなかったと思う。でもコロナ渦で遠くへ行けないなら、フランス人にとってもホカンスは気分転換に最高になりそう♪ パリはツーリストがいなくなり値下げしているホテルも多いと聞くので、絶好のチャンス!
私の誕生日はコロナで特に何もしていなかったので、早速パートナーへホカンスへ連れて行って欲しいと訴えたら「君は毎日がホカンスでしょ。仕事をしないで(ロックダウンで仕方なく休業中)、エッフェル塔が見える部屋(テラスはないけど窓からエッフェル塔が見える)で、ルームサーヴィス(料理と後片付けは彼が担当)で食事してるんだから。」とけんもほろろでした。ホカンスは一緒にいる人に左右される・・・。
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