フランス革命記念日の軍事パレードと花火
7月14日の革命記念日(パリ祭)は、前日からの雨でどんよりとした曇り空と肌寒い気温で夏とは思えないお天気になりました。今年は規模を縮小して行われるということでしたが、せっかくの機会なので小雨が降る中で観覧に行ってきました。
大統領がコンコルド広場に到着すると軍事パレードの幕開けです!フランス国歌「ラ・マルセイエーズ」が流れても、コロナの影響らしく観客皆んなでの斉唱はありませんでした。
空軍による美しいトリコロールを描いた飛行を皮切りに軍用機が後に続き、エコール・ミリテール、サン・シール陸軍士官学校など次々とエリート校の行進が始まります。人と合わせることが大の苦手なフランス人が、一糸乱れず歩調を合わせて行進する様子は何度見ても感動します。さすがエリート。同調性も高いって?!(^m^)
軍事パレードの一番の楽しみは各軍の美しいユニフォームを見ること!デザインや配色がおしゃれで、素敵なのです。軍服の歴史はルイ14世の時代にまで遡り、ある程度は改良されつつもそう大きくは変わっていないそうで、まるで歴史映画を見ているような気持ちになります。
赤いポンポンの付いたツバのない帽子と大きな襟で、青・白・赤のトリコロールカラーが可愛らしい海軍の水兵隊。昔は赤いポンポンに触ると幸福が訪れるという言い伝えがあったそうで、エステにお越しになるご高齢のマダム達が若かれし頃は、パレードが終わるとポンポンを触りたい若い女子が水兵さんに群がっていたとか(笑)
騎馬隊の剣や長い馬毛が垂れたヘルメットもかっこいい!水兵帽の赤いポンポンは、船の低い天井に頭をぶつけたときのショックを和らげるためのものだそうですが、騎馬隊のヘルメットの馬毛は、敵が剣で斬りかかってきたときに首を守るためだそうです。ふさふさの馬毛は本当に剣でも制止することができそうだ。装飾は美しさだけでなく機能性を考えて作られているんですね。
歩調がゆっくりの前掛けを着けた外国人部隊は、皆んな体が大きく、立派なあご髭がある強面揃い。
一昨年のパレードではノートルダム大聖堂の火災で活躍した消防旅団と犬に大きな拍手が沸き起こりましたが、今年は新型コロナウイルス感染症の患者の搬送や治療に貢献した消防旅団や衛生部隊、そして医療軍用機に一際大きな拍手と声援がおくられました。
さて、夜は恒例のシャン・ド・マルス公園でのコンサートの後、23時から花火が打ち上げられました。隣人家族がウチにやって来て、シャンパンを開けて乾杯☆ 一緒に花火観賞。お天気は悪かったけれど、今年の花火は夜空に映えてとてもキレイに見えました(^o^)
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