
夏を楽しむペニッシュパーティー
まだ6月半ばだというのに、30度を超える真夏日が続いています。日曜日、知人からトゥルネル岸のペニッシュ(船)を貸し切ってパーティーするからお出でよと招待状をもらいました。
トゥルネル岸といっても、セーヌ川沿いの岸は長いしペニッシュも沢山停泊している。船の名前もどの辺りかも書いていない、フランス人らしいアバウトな招待状だ…。午後1時にトゥルネル岸を出発してセーヌ川を二周するレバノン料理のクルーズランチ、3時半に戻って来て6時までカクテル&ダンスのプログラム。昼は用事があったのでカクテルだけ参加することにして、適当にサンルイ島が正面に見える辺りへ行くと、大音量の音楽をかけて人々が踊っているペニッシュが目に入りました。見たらすぐわかると言われたけれど本当でした。笑。
ペニッシュからは見えるのはサンルイ島とシテ島に掛かる橋。以前サンルイ島に住んでいたことがあり、この辺りがパリで一番好きな景色です。
夏休み前だというのに既にツーリストが急増しているので、ひっきりなしにバトームッシューやバトーバスが通り過ぎて行く。そのたびに、船と船でお互いに手を振って「ヒューヒュー!」と指笛を流して喜びをシェア。そして、ロゼワインやビール飲んで楽しげにノリノリで踊る。招待してくれた本人もDJをしていて、強い日差しに当たって顔を真っ赤かにして、水平帽を被って踊りまくっている。
昔「私がオバさんになっても」という歌があったけれど、フランス人はオジさん・オバさんになっても自覚症状はないので、若いときと同様に遊んだり踊ったり、羽目を外したりするのだ♪
火事で燃えたノートルダム寺院の工事も着々と進んでいるようです。先日内部の様子を見学した知人の話では、もうかなり修復が進んでいたそうなので、ひょっとしたら大統領が宣言したようにパリオリンピックに間に合うのかもしれません。
それにしても、炎天下でお酒飲んで踊るなんて倒れそう。熱中症にでもなったらどうするの。
耐えきれずに私たちは小一時間ほどで退散。ペニッシュを降りて、サンルイ島の長蛇の列を何十分も待たなくてはいけない老舗アイスクリーム屋のベルティヨンではなく、トゥール・ジャルダンのエピスリーへ。甘酸っぱいイチゴのソルベと濃厚なノワゼットのアイスクリームでやっと元気回復しました。
そして、また来月のペニッシュパーティーのお誘いが。楽しむことに全力を注ぐフランス人の夏はまだ始まったばかりです。
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