パヴィヨン・ルドワイヤンでワインテイスティング。
シャンゼリゼ通りの脇にある木々に囲まれた小道を進むと、瀟洒な館パヴィヨン・ルドワイヤンが現れる。有名シェフのヤニック・アレノのレストランで、館には3つのレストランがあり、それぞれが1つ星、2つ星、3つ星を獲得しています。パリには星付きレストランが沢山あるけれど、普段の食事で2つ星や3つ星の高級レストランに行く機会もお財布の余裕もなく、精々がランチでの利用が現実的ですがどうせ行くならディナーがいい。
いつかルドワイヤンに行きたいとパートナーに言っていたら、突然その機会が舞い込んできました。
画像 https://www.yannick-alleno.com/fr/
夕方彼から電話があり「今夜ルドワイヤンで開かれるローラン・ペリエ主催のワインテイスティングに招待されてるけど、一緒に来る?」と訊かれて、「ウイ!」と即答。
ボルドーのグラーヴという産地のワインのテイスティングで、大きなサロンにワイナリーや関係者の方々が大勢集まっていました。
まずは主催のローラン・ペリエのシャンパンをいただいて、その後は各ワイナリーのスタンドを回ってテイスティングします。グラスにほんの少し注いでもらって、香りや色、味を確かめたら飲み込まずに吐器に吐き出します。私は関係者ではないので吐き出さずに飲みましたけど、飲んでばかりいたら酔っ払ってしまいますからね。
同じ土地なのに、土壌の条件やワイナリーによってワインに差異があるのが面白い。シャトー・ラトゥール・マルティヤックのスタンドに3回も行ってパートナーに嗜められてしまったけれど、このワインで食事をしたら美味しいだろうな。
ところで、簡単なオードブルが出る程度だと思っていたら、アミューズブッシュ〜アントレ〜メイン〜チーズ〜デザートと順番に出てきました。レベルが高く素材の良さを感じられるものばかり。
アミューズブッシュは、フォアグラや一口サイズのプチフールが数種類。アントレはお肉もお魚も野菜系もあり、シソの上に乗った和風仕立ての魚のタルタルが美味しかった。
メインとデザートの間のチーズは、有名なキャトル・オムのチーズ。とてもメインの後に食べるとは思えない量と種類が並んでいましたが、皆んなすごい量をガッツリ食べていました。キャトル・オムのチーズは美味しいですからね。さらにこの後は一口サイズのケーキやフルーツが出ました。
主催の方が気を利かせて、同年代の女性のゲスト達を紹介してくれました。ワイナリーやレストラン関係者だけでなく、某航空会社の機内で出すワインやシャンパンを選ぶ仕事をされている人や、キャビアとシャンパンの会員制クラブを開いている人など、パワフルな女性ばかり。こういうとき私のような部外者は会話に困るのだけど、彼女達の話題はシャンパンではなく韓国コスメと飼ってる犬でした(笑)それにしても、今は世界的に韓国コスメは人気がありますね。ポルトガルから来ていた女性もハンドバックから韓国のスティック美容液を取り出して、顔にグリグリ塗っていました。
会場にいた人達もまばらになり、では私達もそろそろ・・と帰かけたらまた主催の方が「ここにいる皆んなでゆっくりシャンパンを飲もうよ」と。そのラインナップがゴージャス!
初めてのパヴィヨン・ルドワイヤンは、美味しく楽しいテイスティングの思い出で彩られ、タクシーを断ってほろ酔い気分で、歩いて帰ったらエッフェル塔がくっきりと夜空に浮かんで見えました。
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