
トワル・ド・ジュイで眠るときも美しく
毎日女性の肌を見るエステティシャンという職業柄いつも感じるのは、睡眠をしっかりとるマダムたちは肌がキレイだということ。睡眠中にアンチエイジングに必要不可欠の成長ホルモンが分泌されますが、80歳を超えたマダムでもキレイな肌だなと思って尋ねるとやはりよく眠ると答えます。
質の良い睡眠は良いマットレスから。というわけで、家具付き物件から家具なし物件への引越しを機にマットレスを購入するため専門店へ行ったのが7月のこと。
店員の決まり文句の「人生の3分の1は寝ているんだからマットレスの品質は大切ですよ・・」云々の説明を聞きつつ、一目で気に入った『Toie de Jouy(トワル・ド・ジュイ)』のマットレス。トワル・ド・ジョイとは田園に戯れる人々などがモチーフになった、フランスの古城や田舎の家で必ず目にするクラシックな布地のことです。以前住んでいた家ではトワル・ド・ジュイの布でテーブルクロスやカーテン、クッションなどを手縫いしたほどトワル・ド・ジュイが好きなので、一緒にいた友人の「柄はシーツで覆われて見えないよ」のもっともな忠告など耳に入らず、このマットレスを見たら他のは眼中に入らなくなってしまったのでした。
注文を受けてからブルゴーニュのアトリエで職人が手縫いで製作する高級マットレス。もちろん寝心地は最高☆
ただ値段がものすごく高い。予算の4倍。迷って悩んで・・美しいマットレスで眠ってアンチエンジングできるなら安いものじゃないかっと決心。さらに、アドレナリンが出た興奮状態だったためか、好みの布地で製作してくれるというベットフレームも一緒に衝動買い。
(店員)「出来上がりは3ヶ月後になります。8月はアトリエがバカンスで閉まるから、もっと遅くなるかもしれません。」
(私) 「えーーー!!そんなに時間がかかるの?!」
(友人)「引っ越しは来週なのにベットがないままどうやって暮らすの?」
などのやり取りがありつつ、もはやどんなベットを買ったのか記憶が薄れかけた頃ようやく届きました。さぁ、これでぐっすり眠れそう(^o^)
無事マットレスとベットが届いたので、ルイナール ブラン・ド・ブランで乾杯。お客さまにいただいた老舗ショコラティエのDebauve et gallais(ドゥボーヴ・エ・ガレ)のマロングラッセを一緒に食べたら美味しかった♡
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ヴェルサイユの近くにあるトワル・ド・ジョイ美術館で、来年の1月13日まで画家のフジタと布の関係に焦点を当てた展覧会が開催中です。フジタはトワル・ド・ジョイの図案を考案したり、作品の中に取り入れたりしていたそうで、面白そうなのでぜひ行きたいと思っています。
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