
新兵器☆ BONiQ(ボニック)
パリの街をパトロール中に時々立ち寄るのが、B.H.V(ベー・アッシュ・ヴェー)。
パリの「東急ハンズ」などと喩えられることの多い市庁舎前にあるデパートです。
(関連ブログ→ https://madamefigaro.jp/paris/blog/keico/post-198.html )
その中で気がつけば長居しているのが家電フロア。
料理は苦手なくせに、、機能的でカッコイイ大きなMiele(ミーレ ドイツ製)のオーブンなどに見惚れながらお料理上手な自分を妄想♫
一見これは何?とわからぬ家電を見るのも面白く、タジン用、フォンデュ用、ワック用などの電気鍋など、あれば便利だけど安易に重ねられなかったりで収納スペースを取りがち…などど思いながら眺めてます。
我が家には買ったもののなかなか使わないキッチン家電がままあり、買って一度ポテトチップスを作っただけ奥に仕舞われていた、このティファールの「フレッシュ・エクスプレス」。断捨離の中で処分しようかと思っていたのですが、最近急に活躍するようになりました。
その理由はすっかりハマった「キャロットラペ」づくり。
美味しそうな人参を見つけたら1本は必ずラペサラダに。
その都度ビネガーの種類や混ぜるハーブやナッツ、ドライフルーツを変えて楽しんでいますが、このティファールを使えばあっという間に人参のラペができちゃうわけです。
他の替え刃も使いこなすのが今後の課題ではありますが。




(ボニック付属のレシピ本より、マグロのコンフィ)
そもそも低温調理とは、1979年にフランスでジョルジュ・プラリュがフォアグラのテリーヌを作る際に開発した、cuisson sous-vide(真空調理法)と呼ばれる調理法。真空パック中で調理、調味が行われるため材料の風味や旨味を逃さず均一に熱を通して調理することが可能に。
ボニック付属のレシピ本に記載された調理温度と素材の旨味の理論はなかなか面白く、興味深い。
お肉は高温だと一部のタンパク質が破壊され硬くなってしまうけれど、低温調理なら一定の温度でじっくり火入れすることで水分が逃げにくく、ジューシーに仕上がるというわけです。

(ボニック付属のレシピ本より、鴨のロースト)
K「レシピのメニューはどれも美味しそうだね」
夫「だろ。全部やってみようと思って♬」
K「とうもころしって蒸すのが一番だと思ってたけど、低温調理だとどんな感じになるんだろ?
夫「甘味も増して、粒のプチプチ感も増すんじゃない?」
K「それは食べてみたい!」

表面をフライパンで軽く焼いて、オリーブオイルに漬けたマグロカラスミのスライスを載せて試食。
触れ込み通りにとってもソフトでジューシーに仕上がり、ちょっとねっとり感もある食感はまさに低温長時間料理ならではの美味しさでした。
こうして「焼く」「煮る」「揚げる」「蒸す」「炙る」に加え我が家には新たな調理法が導入されたことで、お料理レパートリーが増えそうです。
夫「ちゃんとしまっておいてねー」
K「・・・。」(やっぱり片付けは私の仕事かい…)
BONiQ(ボニック)
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